
スイス上院選で決戦投票 中央党が引き続き勢力拡大

スイスの5つの州で19日、全州議会(上院)の決戦投票が行われ、上院全46議席が確定した。中央党(Die Mitte/Le Centre)が最多議席を獲得し、右派・国民党(SVP/UDC)は3州で敗北した。社会民主党(SP/PS)は2議席を獲得した。
決戦投票が行われたのはチューリヒ、アールガウ、シャフハウゼン、ソロトゥルン、ティチーノの5州の持つ6議席。10月23日の連邦議会総選挙で投票数の過半数を得た候補者がいなかったため、決戦投票が行われた。最多票を得た候補者が当選した。
国民党はアールガウ州の議席を中央党に奪われただけでなく、チューリヒ州で自由緑の党(GLP/PVL)に、ソロトゥルン州では社会民主党の現職に敗れた。国民党のマルコ・キエーザ党首は再選を果たした。
中央党は15議席(前回2019年から2増)を獲得し最大勢力となった。急進民主党(FDP/PLR)は11議席(1減)で、社会民主党の9議席(横ばい)、国民党の6議席(横ばい)を抑えて2位につけた。
緑の党(GPS/Les Verts)は4年前から2議席を減らし、3議席を確保。自由緑の党とジュネーブ州民運動党(MCG)は1議席ずつ確保した。無所属議員のトーマス・ミンダー氏は再選されなかった。

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英語からの翻訳:大野瑠衣子

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