ネスレは2018年、スターバックスの小売用・業務用製品について無期限のグローバルライセンスを締結した
© Keystone / Gaetan Bally
スイスの食品世界最大手ネスレは19日、米スターバックスの子会社「シアトルズベストコーヒー」を買収する計画を発表した。同社のコーヒーブランドの売り上げが低迷する中、弾みをつけるのが狙いだ。
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シアトルズベストコーヒーは1970年設立。2003年にスターバックスグループに吸収された。買収金額は非公開で、年内に取引を完了する見込み。
ネスレとスターバックスは2018年に、スターバックスの店舗を除く、小売用、業務用製品を世界中で販売する無期限のグローバルライセンスを締結した。21年にネスレが販売したスターバックス製品の世界総売上高は31億フラン(約4622億円)に達した。
ネスレグループは、キットカットやネスプレッソなどのブランドを持つ。インフレによる一連の製品の値上げを受け、今年1~9月期決算の売上高は9.2%増の691億フランだった。
一方、21年に2桁の成長率を見せたコーヒーの売り上げは、今年の現時点までで1桁にとどまる。ネスプレッソの業務用コーヒーの主力であるコーヒーポッドの売上は、わずか0.4%増の47億フランだった。
英語からの翻訳:シュミット一恵
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