ロカルノ映画祭の新ディレクターにジオナ・ナザロ氏

ジオナ・ナザロ氏(右)とべネチア国際映画祭のロベルト・チクト代表。9月撮影 Vittorio Zunino Celotto/Getty Images

ロカルノ国際映画祭は5日、新芸術監督にイタリア人の著名映画プログラマー・批評家のジオナ・ナザロ氏が就任すると発表した。同氏は2016年からベネチア国際映画祭の国際映画批評家週間総代表を務める。

このコンテンツは 2020/11/05 16:10
Keystone-SDA/ts

ナザロ氏はチューリヒ生まれで、ジャーナリストとして経験を積んだ。同氏は「ロカルノ映画祭を指揮できることを光栄に思う」と述べ、同映画祭を「品質と作家主義に基づく映画製作を常に優先してきた。今やこれまで以上に重要なアイデアが生まれ、動画の未来を創造的に見据える拠点になっている」と評した。

同氏は「映画祭の心臓部であり、映画のしなやかな強さを象徴する中央広場ピアッツア・グランデでの再開を目指し、真っ向から仕事に取り掛かるつもりだ」と述べた。

正式就任は来年1月1日だが、暫定芸術監督のナディア・ドレスティ氏とすぐに仕事を始めるという。

ナザロ氏は2010~2020年、スイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭Visions du Réel Festivalの選考委員会で、出品作を選定するプログラマー兼キュレーターを務めた。独語と英語の言語学と文学の学位を持ち、過去のロカルノ国際映画祭では司会を務めた。

ナザロ氏はこのほか、トリノ映画祭、ローマ国際映画祭、フィレンツェのポポリ映画祭などにも関わってきた。ガス・ヴァン・サント、スパイク・リー、アベル・フェラーラといった映画監督に関するモノグラフ的研究の論文執筆やキュレーションもしている。

ナザロ氏は映画・芸術分野の新技術に関心が高く、ミラノ新美術アカデミー(NABA)でメディアデザインとマルチメディア芸術の教授を務める。スイス連邦内務省文化局映画部の役員でもある。

第74回ロカルノ国際映画祭は来年8月4~14日に開催される。運営側は、新型コロナウイルスに伴う安全衛生措置と国の規制に応じて、イベントの詳細な形式を決める。

前芸術監督のリリ・アンスタン氏は9月末、戦略の違いを理由に就任後2年で辞任した。

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