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シリアの大統領、国民を監視

シリアのバッシャール・アサド大統領は再選をかけた2007年選挙、国のいたるところで自分をアピールするための演出を行った。当時の様子を、スイス人写真家ニコラ・リゲッティさんが写真集「バラ色の将来(L'avenir en rose)」に記録した。

リゲッティさんは、ほかの独裁者のポートレートも出版している。例えば、トルクメニスタンのサパルムラト・ニヤゾフ元大統領や、北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席だ。「なぜ独裁者に興味があるのか、私はよく自問自答してみた。権力は特定の演出がなければ存在せず、まさにその演出が私を引き付けるのだと思う。私の仕事は、演出を通して伝えようとするメッセージに向き合うことだ。そのため、私はある意味、いずれは朽ちる独裁政権のポートレート研究をしている」(フランス語圏の日刊紙トリビューン・ド・ジュネーブ、Tribune de Genève)。

リゲッティさんの写真は9月30日まで、ビール/ビエンヌ写真祭(Biel/Bienne Festival of Photography)で展示。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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