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10月16日は、世界の食糧問題を考えるため国連が制定した「世界食糧デー」だ。世界のどこかで飢餓に苦しむ人々がいる一方で、スイスでは何トンもの食料が捨てられている。スイスインフォは、自社の社員食堂のゴミ箱の中身を数週間にわたって追ってみた。
このコンテンツが公開されたのは、
2016/10/15 11:00
Kern Thomas
フォトエディターとして、SWI swissinfo.chでの写真の編集利用と写真家とのコラボレーションを担当。機会があれば、カメラを持って記者に同行する。
チューリヒで写真家として訓練を受け、1989年からフォトジャーナリストとして活動。1990年にスイスの写真家エージェンシー、ルックアット・フォトスを設立。ワールド・プレス・アワードを2度受賞し、スイスの奨学金制度も利用。作品は広く展示され、様々なコレクションに収蔵されている。
食品ロスの削減に努める協会 foodwaste.ch外部リンク によれば、スイスで生産された全食品の約3分の1は、畑から食卓に上がるまでの工程で消滅するか、無駄にされているという。これは年間200万トンの食料に相当する。
1日の終わりにスイス公共放送協会(SRG SSR)の社員食堂外部リンク のゴミ箱に何が入っているのか、写真家トーマス・ケルンが何週間にもわたり写真に収めた。ビルヒャー・ミューズリー、野菜、レシュティ、肉。これらは全て、ゴミ箱に捨てられていた食べ物だ。この残飯は、この後いったいどうなるのだろう?
一昔前まで、その答えはシンプルだった。レストランから出る残飯は、全て豚の餌にされていたからだ。しかし家畜伝染病を避けるため、スイスでは残飯を動物に与えることは数年前から禁止されている。そのためスイス公共放送協会の社員食堂を経営するZFV社外部リンク は、残飯を発電に利用したり、残飯からバイオディーゼルを作ったりしている。
飲食業での食品ロスの削減に努める協会「United Against Waste外部リンク (共に無駄をなくそう)」の創立メンバーでもあるZFVは、スイスインフォの取材に対し、野菜の切り落としからブイヨンを取ったり、固くなったパンをパン粉にしたりして無駄を減らしていると回答。また、盛り付ける量を客に尋ねることも、無駄を減らすのに貢献しているという。
(写真・Thomas Kern, swissinfo.ch 文・Sibilla Bondolfi, swissinfo.ch 翻訳・シュミット一恵)
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