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OECD グレーリストだけが残る

(Keystone)

経済協力開発機構 ( OECD ) は4月7日、 脱税事件の情報開示に非協力的な「ブラックリスト」に掲載されている国を「グレーリスト」に移すと表明した。一方スイスに対しては、厳しい非難を続けている。

「ブラックリストはすでに無い」とOECDのホセ・アンヘル・ゲリア事務総長はOECD本部のあるパリで発表した。4月1、2日に開かれた20カ国・地域の首脳会議 ( G20金融サミット ) で、ウルグアイ、コスタリカ、フィリピン、マレーシアが掲載されたブラックリストが発表された5日後のことである。

再びスイスに厳しい非難

「これら4カ国は、今後1年間で法律を改正し、脱税の疑いのある口座の情報開示を可能にすると表明したため、ブラックリストから外されることになった」
 とゲリア氏はその理由を語った。以上の4カ国はブラックリストからグレーリストに移る。

 こんなにも簡単に黒が灰色になるとするなら、OECDの決定は信頼するに十分なものなのだろうか。ゲリア氏は
「OECD基準が変化したわけではない。第3国から要求があった場合の情報開示の問題だ」
 と反論。さらに
「気を付けなければならないのは、今、風向きは変わったということだ。完璧な銀行の守秘義務の時代は終わった」
 と発言し、スイスに対しては、旧式の金融制度を敷いていると決め付けた。
「いくつかの国は、5年前に改善すると約束しながら、何もしないまま。われわれはこうした諸国をもっとフォーカスする」
 とも語ったが、これはパナマを指すものと見られる。しかし、これこそがスイスの悩みの種。パナマもスイスも銀行の守秘義務の緩和に真剣に取り組み、OECDの「ライバル諸国」と同等に扱われることを望んでいるからだ。

 OECDの基準に従わない国に対する制裁についてゲリア氏は
「世界一裕福な国のひとつであるスイスも含む30の先進国が、他の加盟国に対して制裁を与えるということが想定できるか? OECDのレーティングを元に、納税者が他国に逃げていってしまうような国は、( 納税者が逃げていった国に対し ) 税制面で糾弾したり個別に制裁するということはありうる。改善のためにOECDが協力しなければならない」
 と発言した。

swissinfo

スイスとOECD

ドリス・ロイタルト経済相はスイス連邦議会で、OECDのブラックリストへの掲載方法を批判した。
連邦政府経済委員会 ( WAK ) はOECDに対し加盟国であるスイスに対する態度を非難し、アンヘル・ゲリアOECD事務総長に対し、公聴会の場で説明するよう求めているが、OECDからの返事はまだない。

ミシュリン・カルミ・レ外務相も「OECDの基準は政治的、主観的であり、公正な基準ではない」と批判し「すべての国に適用される基準がスイスにとっては重要。( リストに載っている ) 他の国はスイスの金融のライバルだ」と語っている。

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