The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

新しい水族館建設に待った!住民投票へ持ち込み

Renderings of zoo
水族館は2024年にオープンする予定だが… Boltshauser Architekten AG/nightnurse images

バーゼルで予定されていた世界中の海洋生物と淡水生物を紹介する新しい大規模の水族館(オツェアニウム、Ozeanium)の建設が、反対派の緑の党と環境団体によって住民投票にかけられることになった。

総工費1億フラン(約110憶円)、2024年にオープン予定の同プロジェクトに反対する署名は、投票に必要な最低数の2倍以上が集まった。水族館建設の主な支持者であるバーゼル動物園は、年間70万人のビジターがこの複合施設を訪れると期待する。

水族館ではサメ、エイ、サンゴ、ペンギンなどの水生生物を飼育する約40の水槽を予定。建物はチューリヒを拠点とする建築事務所ボルツハウザー・アーキテクテンが設計し、常時1000人のビジターを収容できるデザインだ。

反対派は、水族館に年間100万人近い見学者が訪れることに異議はないが、そのために世界中から生き物が輸入されることが問題だと主張。そして「動物の苦しみ」や「生態系を弱める」ことにつながる可能性があると訴える。

それに対しバーゼル動物園館長オリヴィエ・パガン氏は、水族館でこういった生き物と触れ合うことで、逆にその生態系を守ろうと思う気持ちが芽生えるはずだと反論している。

投票は5月19日に行われる予定。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部