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スイス、税関業務を完全デジタル化へ

税関職員
国境警備隊、税関職員の仕事量は増えている © Keystone / Francesca Agosta

スイスは国境警備隊と税関業務のシステムを抜本的に見直し、デジタル技術に適応した組織に統一する。

連邦政府は10日、連邦税関事務局外部リンク(FCA)を新たに連邦税関国境警備局とする計画を発表。「デジタル化がもたらすチャンスをつかみたい」と述べた。

政府はより柔軟で迅速なサービスの提供も目指す。政府は声明で 「例えば、人やモノの移動に関する状況が危機的になった場合、連邦税関事務局が当該地域に対し、これまで以上に注力できる」と述べた。

税関職員と国境警備隊職員は全員、商品や人、輸送車両をチェックする訓練を受ける。全員が同じ​​制服を着て武器を携帯する。武器は火器とは限らない。

今回の措置は、税関のデジタル化を目指す政府のDaziTトランスフォーメーションプログラム外部リンクの一環。同プログラムで、通関手続きや関税徴収などが簡素化、統一化され、完全にデジタル移行する。

政府は2017年秋、同プログラムに約4億フラン(約440億円)の事業費を投じることで合意した。プログラムは2018年1月1日に始動し、2026年末に完了する。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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