ジュネーブ市は「海の人権に関するジュネーブ宣言」に、都市で初めて署名した。同宣言は国際海域における人権侵害に歯止めをかけるのが狙いだ。
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ジュネーブ市のザミ・カナーン市長は21日、宣言に署名。地中海での移民救助を違法とする方針を決めたイタリアのマッテオ・サルヴィーニ内務相に相対する格好だ。
宣言外部リンクは、弁護士、国連機関の代表者、ジュネーブの有識者らがまとめた。宣言では人権とそれに関する国際法が国際海域でも適用されるよう求めている。移民の福祉に加え、海の持続可能な利用、生物多様性の保護、世界貿易における海の重要性にも言及している。
カナーン市長は、この宣言が「今後、基本のイニシアチブとして検討される」と語り、他の都市の協力を呼び掛けた。
ジュネーブ市は近年、国際問題について国と反する姿勢を取ることが何度かあった。スイス政府は昨年12月、移民救助船「アクエリアス号」でスイス国旗の掲揚を認めないことを決めている。
ジュネーブ市は声明で「世界経済のハブで国連本部があり、(船舶の)重要な旗国でもある。ジュネーブ市は、陸海上の人権の保障と保護に対し、特別かつ直接の関心を持っている」と述べた。
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