The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

スイス、コロナ商品券を住民が支持

産業
スイス中央部の町ヘルギスヴィルのガラス製造。新型コロナウイルスで打撃を受けた地域産業の救済策とは? Keystone / Martin Ruetschi

スイス中央部のルツェルン湖畔の町ヘルギスヴィルで28日、基礎自治体レベルの住民投票が行われた。新型コロナウイルスで打撃を受けた地域経済を支援するため、成人の住民全員にそれぞれ500フラン(約5万5千円)の商品券を配る案が圧倒的な賛成で可決された。

ニトヴァルデン準州にあるヘルギスヴィルは裕福な自治体で、人口は5800人。事業費は計260万フランとなる。

商品券は、地域内のレストラン、ショップ、事業サービスで使える。年末までに配布する。

地元政府は「住民と各世帯を財政支援し、できるだけ早く地元産業の売上高を増やすことが目的」とした。また「この措置が消費者の需要を後押しし、それにより地域の経済サイクルを早急に支援できる」と述べた。

ほかの地域でも

地元産業と観光を後押しするこうした制度は、国内の他地域でも行われている。

ツークでは5月、1000万フラン相当の「コロナ基金」を設立。大部分が地元の鉄道事業に充てられ、列車の利用者には100フラン相当のクーポンが配られる。

オプヴァルデン、ニトヴァルデン、ウーリ、ティチーノ、トゥールガウ、ヴァレー(ヴァリス)州でも類似の制度が立ち上がっている。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

原発

おすすめの記事

スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず

このコンテンツが公開されたのは、 スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。

もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
セメンヤ

おすすめの記事

欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」

このコンテンツが公開されたのは、 欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。

もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部