 
ソーラー・インパルス2、大西洋横断成功
 
ニューヨークから大西洋をノンストップで飛行していたスイスの電動飛行機「ソーラー・インパルス2」は23日、出発から71時間後に目的地のスペイン・セビリアに無事到着。セビリアではスペイン空軍のアクロバットチームから熱烈な歓迎を受けた。
ベルトラン・ピカールさんが操縦するソーラー・インパルス2は、現地時間の朝7時40分にセビリアに着陸。同機は20日の朝、ニューヨークを出発し、4日間昼夜を通して大西洋を横断。太陽光のみを動力とする電動飛行機が大西洋横断に成功したのは、同機が史上初となる。
 
同機はセビリアの飛行場に降下中、スペイン空軍のアクロバットチームから歓迎され、一緒に飛行。ピカールさんは「ソーラー・インパルスと一緒に航空ショーに参加したのは初めてだ。素晴らしい!」と感激した様子だった。
The aerobatic team of the #Spanish外部リンク air force paints it's flag in the sky for #solarimpulse外部リンク this morning. Llegamos! pic.twitter.com/Ey9uSEdAad外部リンク
— SOLAR IMPULSE (@solarimpulse) June 23, 2016外部リンク
ソーラー・インパルス2は大西洋のアゾレス諸島付近で乱気流に遭遇する等、困難な場面もあったと、ピカールさんは短文投稿サイト「ツイッター」に書いている。
After a long night of turbulence and little sleep, I see the first light of the day and I believe the #futureisclean外部リンク pic.twitter.com/kslSXZnl4c外部リンク
— Bertrand PICCARD (@bertrandpiccard) June 22, 2016外部リンク
ニューヨークからセビリアまでの区間は、今回の世界一周飛行で2番目に長い距離。最も長かったのは、昨年7月に日本からハワイまで太平洋を5日間ノンストップで飛行した区間。その時の操縦士はピカールさんの相棒であるアンドレ・ボルシュベルクさんだった。
同機はセビリアに4日ほど整備のため滞在したのち、天候が安定すれば来週初めには次の目的地に向かって出発する。
世界一周飛行の出発地であり最終目的地であるアブダビまで、同機はあと3地点ほど回る予定。次の目的地はギリシャかエジプトになるとされる。
(英語からの翻訳・編集 鹿島田芙美)
 
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