
スイス政府、国際養子縁組を禁止へ

スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。子どもの権利保護のためとしている。

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原則として、現在進行中の養子縁組手続きに影響はない。 連邦司法警察省司法局(BJ/OFJ)は2026年末までに法案を作成する。
現行制度の抜本的見直しだけでは虐待を完全に防げないとする専門家独立委員会の結論を踏まえ、政府は、国際養子縁組の禁止が関係者および子どもたちを適切に守る最善の方法であるとの判断を下した。ただ、政府は多くの養子縁組が適切に行われてきたことも認めている。
政府声明外部リンクによると、近年のスイスでの国際養子縁組件数は以前の数百件規模から現在は年間約30組と大幅に落ち込んだ。
法案は家庭内養子縁組などの例外を考慮する。国内養子縁組は引き続き認められる。
英語からの翻訳:大野瑠衣子

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