包括的な法人制度改革を審議しているスイスの国民議会(下院)は14日、国内上場企業の執行役員会と取締役会にクオータ制(役職の一定割合を女性に割り当てる制度)を導入する案を僅差で可決した。
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投票結果は賛成95票、反対94票、棄権3票だった。
対象となるのは、従業員250人以上の上場企業。取締役員の30%、執行役員の20%以上を女性が占めなければならない。取締役員は5年、執行役員は10年以内の達成を目指す。
ただし罰則規定はなく、基準を満たせない場合はその旨を報告し、改善策を提示する。クオータ制の導入は女性議員のシモネッタ・ソマルーガ司法警察相が主導していた。
ソマルーガ氏によると、現在、取締役員で女性が占める割合は約20%、執行役員では約10%にとどまっている。
14日の審議は長引き、導入を支持するキリスト教民主党議員が即興で詩を披露する場面もあった。
保守系右派の国民党、中道右派の急進党は反対を表明。国民党はクオータ制を含む包括的な法人制度改革プランを支持しないと述べた。急進党も自由市場にいたずらに介入するべきではないとした。
15日も引き続き法人制度改革プランについての審議が行われる。
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