スイス連邦政府は24日、2013年に廃止された複合姓(ダブルネーム)制度の再導入を支持する方針を明らかにした。
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夫と妻の姓を組み合わせた複合姓(ダブルネーム)は、スイスでは約10年前まで一般的な制度だった。
連邦内閣は、姓のあらゆる組み合わせを可能にする案を支持している。組み合わせの例としては「Widmer Schmid」や「Schmid Widmer」(ハイフンの有無は問わない)、「Widmer」や「Schmid」など、どちらかの姓のみを選択する方法がある。
同案は、たとえ夫婦間で同意が得られなくても、自身の呼び方における選択の自由は認められるべきだとしている。
国会の関連委員会が長年行ってきた議論を踏まえ、政府は将来的に名前を簡単かつ自由に選べるようになる再導入案を支持した。連邦司法省のイングリット・ライザー氏は、厳格な規則が不必要に物事を複雑にしていると話した。
また同案は、たとえ両親が未婚であっても、子どもは複合姓(両親の姓)を名乗ることができるとしている。
しかし、それついては右派や中道派の政治家から反対の声が上がっている。中央党のフィリップ・ブレギー党首は、選択の幅を広げることは支持できるとしつつも、「家族としての方向性はどちらか一方に決めなければならないことは明らかだ」と話した。「親も子もみんな違う名前を持つわけにはいかない」
名づけの選択肢など、同案に残る疑問は依然として多く、国会での採決に先立ち関係者の間で審議が行われている。
連邦統計局によると、現在、婚姻時に夫の姓を選択する女性の割合は4分の3に上る。
英語からの翻訳:大野瑠衣子
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