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結婚や離婚に必要な手続きは?

外国人女性や、外国人男性がパートナーのスイス人女性にとって、結婚や離婚はスイス人同士のカップルほど簡単ではない。法律相談所がよくある質問に答えた女性向けパンフレットを発行した。


 

Yさんはスイスの居住許可証を持つスペイン人男性と結婚した。娘とともに男性と同棲したいと考えているが、それには一定の条件を満たす必要がある。

法律相談所のInfraの新しいパンフレット(独語)では、具体的な例とともに婚姻にまつわる重要ポイントを解説している。例を挙げよう。

スイスで結婚するにはどのような条件を満たす必要がある?

18歳以上でなければならない。

既婚者であってはいけないし、結婚したい男性の近親者であってはならない。

スイス国籍を持っていない場合、婚姻の日まで有効な法的な滞在許可が必要だ。

偽装結婚とは?

婚姻する気がありながら実態としては生活を共にせず、外国人の滞在許可を得ることが目的のカップルのことだ。

偽装結婚の疑いがある場合、戸籍役場は婚姻を却下できる。既に結ばれた婚姻を無効にしたり、滞在許可書をはく奪したりすることも可能だ。

外国で結婚した夫をスイスに呼び寄せることはできる?

スイスの滞在許可証を持っている場合は、基本的に夫を呼び寄せられる。請求権はなく、可否は当局の裁量だ。 

結婚前にできた子供を外国からスイスに呼び寄せられる?

子供が未成年で呼び寄せる期限を守れば可能だ。

家族呼び寄せ申請を提出する必要がある。

離別とは?

離別により、共同の世帯を解消することになる。

もしあなたも夫と離別後の取り決めに同意している場合、裁判所の支援なしに離婚協定を結ぶことができる。

離別後の取り決めに関して異議がある場合、裁判所に婚姻保護手続きを申請できる。裁判では特に住まいや子供の世話、扶養料の分担を取り決める。

共同の資産や共同の所有物の分割は、離婚が成立しそうな場合のみ行われる。

外国人が離別後もスイスに暮らすためには、どのくらいのスイス在住歴が必要?

以下の点など、さまざまな要素が関係してくる。

  • 当人または夫が欧州連合(EU)の国籍を持つか、それとも第3国の国籍か
  • 滞在許可証を得た理由
  • スイス社会にどのくらい統合しているか

夫と離別した後も子供と一緒にスイスに住み続けることができる?

スイス社会に十分統合していなかったり、スイス在住歴が3年に満たなかったりする場合は、第3国の国民として滞在許可証を喪失する可能性がある。ただし例外もある。

子供を連れて外国に移住できる?

あなたや子供の父親が監護権を有している場合、両方の親の同意が必要だ。合意が成立しない場合は裁判所が判断する。

あなたの意思に反して、あるいは児童・成年者保護局または裁判所の許可なく夫が子供を外国に連れ去ってしまった場合は、子供の誘拐とみなされる。その場合はすぐに警察に行くべきだ。

父親が同意なしに子供を外国に連れて行くのを防ぐには、どうすればいい?

裁判所や児童・成年者保護局に子供の出国禁止を申請するか、子供のパスポートを安全な場所にしまうのがよい。

離婚とは?

離婚により婚姻が解消する。離婚するには二つの道がある。あなたや夫が離婚に同意していれば、共同で婚姻解消を裁判所に申し立てることができる。

あなたか夫が婚姻解消に反対している場合は、離別の時から2年間の待機期間がある。この待機期間が過ぎると、両者の同意がなくても裁判所に離婚を申し立て、婚姻を解消することができる。

特殊な事情があれば、稀に2年が経過する前に離婚が成立する場合もある。

※この記事の説明は主な質問事項の一部を抜粋したものです。それに対する回答は全文ではなく、省略されています。多くの例外もあります(出典:Infrabern)

(独語からの翻訳・ムートゥ朋子)

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