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アラブ諸国、赤十字新記章問題解決会議召集でスイスを非難

スイスはアラブ諸国から、イスラエルの赤十字連盟加盟に便宜を図るため10月にジュネーブ条約批准国外交会議を強硬的に召集すると、非難の矢面に立たされている。(赤十字、赤新月と右が新記章案)

このコンテンツは 2000/09/29 11:18

スイスはアラブ諸国から、イスラエルの赤十字連盟加盟に便宜を図るため10月にジュネーブ条約批准国外交会議を強硬的に召集すると、非難の矢面に立たされている。(赤十字、赤新月と右が新記章案)

イスラエルは、赤十字社連盟がイスラエル人道組織の記章「赤いダビデの星」の使用を認めないという理由で、50年間加盟しないでいる。イスラエルは、赤十字運動の公式シンボルである赤十字の「赤い十字」と赤新月社の「赤い新月(三日月)」の使用を拒否している。

今年に入ってから米国が、記章問題を解決しイスラエル加盟への打開を図るよう圧力をかけ、第3の記章採用をめぐる討議が始まった。加盟国は、新記章採用でほぼ合意に到達しており、10月に開かれる外交会議で新記章の原案を採択するよう要請されている。

が、アラブ諸国は、ジュネーブ条約受託国であるスイスの会議召集決定を早計だと批判している。アラブ諸国を代表して、アルジェリアのモハメド・サラ・デムブリ国連大使(ジュネーブ)は、「我々は先ず最初に、新記章のための追加条約原案を審査するべきで、コンセンサスを得なければならない。その後で、外交会議の日程を決めるべきだ。」とswissinfoに語り、抗議を表明した。そして、スイスがこのような総会を召集する権利を持つとしても、進行中の議論が結果を生むまで見守るべきだ。でなければ、会議は失敗に終わると述べた。

デムブリ大使は、アラブ諸国はイスラエルの赤十字加盟には反対していないが、赤いダビデの星の採用は認める気は無いと断言した。赤いダビデの星は、イスラエルでは陸軍と国民組織で用いられており、中立なシンボルではないというのが理由だ。

また、デムブリ大使は、決定を急ぐ必要はないとの見解を示し「なぜ年内に合意しなければんらないのか?あと何ヵ月間かを要するならば、その何ヵ月間かを費やすべきだ。あと1年必要なら、1年費やすべきだ。年末に決定する必要はない。」と述べた。

スイスとしては、10月25日、26日に開催を計画している外交会議で、アラブ諸国からの反発があっても結論を出したいとしている。スイスのフランソワ・ノルドマン国連大使(ジュネーブ)は、審議の過程でアラブ諸国には十分な時間を与えたと主張している。また、スイスは、米政府やイスラエルから早急に問題を解決するようにとの圧力は受けていないと証言した。

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