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エコエネルギー助成金に熱いまなざし

大規模な太陽電池設置なら許可。個人の家のソーラーパネルの助成金には時間がかかりそう Keystone

再生可能エネルギープロジェクトに政府助成金が支払われることになり、5月1日から7月末までスイス全国から5000件の応募があった。このうち認められたのは2049件だった。

認められたプロジェクトの82%が太陽電池の設置で、風力発電、水力発電 ( 10メガワットまで ) がそれぞれ7%、バイオマス4%と続く。地熱発電の申請はなかった。

個人のプロジェクトは後回し

 助成金の申請を受け付けている連邦エネルギー局 ( BFE/OFEN ) によると、2006年1月から4月末までに発電を開始したプロジェクトとエコエネルギー施設建設要請をしたプロジェクトはすべて認可したという。特に太陽電池プロジェクトは申請開始日にすでに1000件もの申請があったという。
 
 しかし、太陽電池設置プロジェクトについては、今年の援助予算を上回る申請があり、大きな計画が優先され、小型のプロジェクトは許可待ちの状態にある。認可されるまで、生産されたエネルギーは、エコエネルギー市場などで売買することが認められている。

 太陽エネルギー協会スイスソーラー ( Swisssolar ) は2859件が現在認可待ちでいることに対し
「農家や家の屋根にソーラーパネルを設置し、個人的に政府の省エネ政策に協力しようとしている人たちもいる」
 と遺憾の念を文書で表明した。

swissinfo、外電

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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