このコンテンツが公開されたのは、
1917~1932年に芸術家や著名人がサインを残したチューリヒの老舗カフェ「オデオン外部リンク」のゲストブックが17日、同市でオークションにかけられ、4万2千フラン(約483万円)と評価額の2倍の価格で落札された。
ゲストブックは茶色の皮製で縦17.5センチメートル、横13.5センチメートル、厚さ1センチメートル。全61ページ。140筆のサインが書かれている。17日のオークションで、主催するクリスティーズは「極めて価値の高い歴史的文書」と紹介した。
例えば第一次世界大戦中にスイス軍のトップだった親独家のウルリッヒ・ヴィレ将軍は、1920年7月20日にこのカフェを訪れ、カードゲームの合間にゲストブックに名前を書き込んだ。オデオンがある建物にスタジオを構えていた彫刻家のアルベルト・ジャコメッティ氏は1923年4月10日、この本にスケッチを描いた。そのほかにも多くの芸術家や俳優らがゲストブックに足跡を残した。
カフェを経営していたのはヘレン・マイ・オットーさんと夫のヴェルナー・マイさん。一家は1932年に北米大陸に渡った。本は最近になって、カナダに住む孫娘が見つけ、オークションに出品した。
おすすめの記事
スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦運輸省民間航空局(BAZL/OFAC)が3日発表した2023年の航空安全報告書によると、民間・小型航空機の事故件数は9995件と、前年から24%増加した。
もっと読む スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
おすすめの記事
「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦裁判所(最高裁)は先月26日、チューリヒ地方裁判所の判事の1人に対し、気候活動家に関する裁判への関与を禁じる判決を下した。この判事が過去の裁判で活動家への団結心を見せたとして、考え方に偏りがあると結論付けた。
もっと読む 「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
おすすめの記事
スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦統計局は25日、2023年の名目賃金は1.7%上昇したと発表した。インフレ(年平均2.1%)に相殺され、実質賃金は0.4%低下した。
もっと読む スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
おすすめの記事
製薬大手ノバルティス、次期会長候補に米製薬BMS出身者選出
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの大手製薬ノバルティスは22日、2025年で任期満了となるヨルク・ラインハルト取締役会長の後任に、ジョバンニ・カフォリオ氏を選出すると発表した。
もっと読む 製薬大手ノバルティス、次期会長候補に米製薬BMS出身者選出
おすすめの記事
スイスで見つかったラムセス2世像破片、エジプトに到着
このコンテンツが公開されたのは、
エジプト考古省は21日、約30年前に盗まれ国外に流出したラムセス2世像の頭部破片が同国に到着したと発表した。
もっと読む スイスで見つかったラムセス2世像破片、エジプトに到着
おすすめの記事
スイス議会、G7のロシア資産追及チームへの参加を否決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国民議会(下院)は17日、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)の資産を追及する主要7カ国(G7)の国際作業部会には参加しないことを決めた。
もっと読む スイス議会、G7のロシア資産追及チームへの参加を否決
おすすめの記事
米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触
このコンテンツが公開されたのは、
米政府高官は14日、イランによるイスラエル攻撃の前後に、米国は利益代表国であるスイスを通じてイランと接触していたと述べた。
もっと読む 米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触
おすすめの記事
チューリヒ春祭りの雪男、強風で燃えず 歴史上初
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒの春祭り「セクセロイテン」が15日開かれた。巨大な「雪男」を燃やして夏の天気を占う恒例行事は強風により中止となった。
もっと読む チューリヒ春祭りの雪男、強風で燃えず 歴史上初
おすすめの記事
スイス政府、銀行規制の改革案を発表 UBSの資本要件強化へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は10日、「大きすぎて潰せない(TBTF)」銀行に関する規制改革案を発表した。UBSと他の「システム上重要な銀行」3行は、破綻時のスイス経済への影響を抑えるためにより厳しい資本要件を課される必要があると述べた。
もっと読む スイス政府、銀行規制の改革案を発表 UBSの資本要件強化へ
おすすめの記事
新種のイカの化石、名前は発音が難しいスイスドイツ語に
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ティチーノ州の約2億4200万年前の地層から新種のイカの化石が見つかり、「Chuchichäschtli(クッヒカーシュトリ、スイスドイツ語で『食器棚』)」と名付けられた。
もっと読む 新種のイカの化石、名前は発音が難しいスイスドイツ語に
続きを読む
おすすめの記事
画家ジャコメッティの隠された壁画
このコンテンツが公開されたのは、
スイス人画家アウグスト・ジャコメッティが描いたチューリヒの旧証券取引所の歴史的な壁画が、長年にわたりプロジェクタースクリーンやカーテンの後ろに隠されたままの状態だった。このようなおざなりの保存方法に対し、専門家や市民らから批判の声が上がっている。
もっと読む 画家ジャコメッティの隠された壁画
おすすめの記事
車のナンバープレートに史上最高額 ツーク州のオークションで
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部・ツーク州が実施したオンライン・オークションで14日、車のナンバープレート「ZG 10」がスイス史上最高額の23万3千フラン(約2670万円)で落札された。
もっと読む 車のナンバープレートに史上最高額 ツーク州のオークションで
おすすめの記事
ヤングボーイズのセントバーナード像、8千フランで落札
このコンテンツが公開されたのは、
パブリックアート作品としてベルンに設置されていたセントバーナード像が18日、オークションにかけられ、地元サッカークラブ「ヤングボーイズ」の選手らがデザインした作品が8千フラン(約92万円)で落札された。
もっと読む ヤングボーイズのセントバーナード像、8千フランで落札
おすすめの記事
美術品の価格高騰、裏には資金洗浄の疑惑も
このコンテンツが公開されたのは、
脱税や資金洗浄(マネーロンダリング)などに対する取締りが厳しくなっている今日、アート市場はまだこうした流れの外にある。一つの理由は、美術品が現金で売買されるからだ。そのせいで、オークションでの落札価格は上昇を続ける。しかしスイスでは、この市場は資金洗浄規正法に違反する可能性があると主張する人もいる。
もっと読む 美術品の価格高騰、裏には資金洗浄の疑惑も
おすすめの記事
中国の花器が500万フランで落札、評価額の1万倍
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのジュネーブで21日に行われたオークションで、中国の花器が500万フラン(約5億7500万円)で落札された。評価額は500~800フランで、それよりも1万倍近い価格が付いた。競売会社「ジュネーブ・アンシェール」が明…
もっと読む 中国の花器が500万フランで落札、評価額の1万倍
おすすめの記事
バーゼルで起きたピカソの奇跡
このコンテンツが公開されたのは、
今から50年前の1967年、バーゼルは住民投票でピカソの作品2点の購入を可決。そこで起きたバーゼルの奇跡は、直接民主制の奇跡でもあった。当時の出来事は作り話に聞こえるが、実際の話だ。
もっと読む バーゼルで起きたピカソの奇跡
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。