The Swiss voice in the world since 1935

スイス、トランプ関税に報復せず

スイスのケラー・ズッター大統領とパルムラン経済相
3日記者会見するスイスのカリン・ケラー・ズッター財務相兼大統領(右)とギー・パルムラン経済相 Keystone-SDA

スイス政府は3日、ドナルド・トランプ政権が同日発表した相互関税に対し、当面は対抗措置を取らないと表明した。

おすすめの記事

スイスのカリン・ケラー・ズッター財務相兼大統領は3日ベルンで開いた記者会見で、「貿易摩擦の激化はスイスの利益にならない」と述べた。

またスイスが報復措置を取れば、米国からの輸入品が値上がりするなど、スイスの国内経済が犠牲になるとの見方を示した。

おすすめの記事
トランプ大統領

おすすめの記事

トランプ関税、なぜスイスに大打撃?

このコンテンツが公開されたのは、 ドナルド・トランプ米大統領は2日、自国経済を守るための措置として、スイスを含む貿易相手国に相互関税を課すと発表した。スイスは31%の関税を課される。

もっと読む トランプ関税、なぜスイスに大打撃?

米国はスイスからの輸入品全てに31~32%の関税をかける方針。スイスは同規模の経済力を持つ他の国に比べてもかなり高い関税をかけられることになる。

スイスからの輸入品には5日から10%の追加関税がかかり、9日からさらに21%が課される。ケラー・ズッター氏は「米国の算出方法は、我々連邦閣僚には理解できない」と批判した。

スイス政府は、追加関税の打撃が大きい品目として機械や時計のほか、カプセル型コーヒーやエナジードリンク、チーズ、チョコレートなど農産物を挙げた。一方、スイス製医薬品は今のところ追加関税の対象外となる。

おすすめの記事
関税の解説動画

おすすめの記事

関税の引き上げ、何が問題?

このコンテンツが公開されたのは、 ドナルド・トランプ米大統領の経済・外交戦略において、関税は重要な役割を果たしている。誰が関税の恩恵を受け、誰が代償を払うのだろうか?関税の概要と、それらが物価に与える影響について動画で説明する。

もっと読む 関税の引き上げ、何が問題?

独語からの翻訳:ムートゥ朋子

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

標準器

おすすめの記事

スイス、メートル法準拠から150年

このコンテンツが公開されたのは、 スイスは150年前にメートル条約に調印し、メートルやキログラムを導入した。それまでスイスの測定単位は地域や使途によって大きく異なっていた。

もっと読む スイス、メートル法準拠から150年
ハイヒール

おすすめの記事

中国の人身売買組織を摘発 スイス・ベルン州警察

このコンテンツが公開されたのは、 ベルン州警察は19日、大規模な人身取引事件を摘発したとい発表した。容疑者は中国籍の5人で、146人の中国人女性をスイスに誘い出し、性労働に就かせていた。

もっと読む 中国の人身売買組織を摘発 スイス・ベルン州警察
アイベックス

おすすめの記事

まるで曲芸師 ダムの絶壁を歩くアイベックスたち

このコンテンツが公開されたのは、 スイス南部ヴァレー州エヴィオナにあるダムでは今月中旬、約60頭のアイベックスが高さ50メートルの絶壁を伝い歩く姿が観察された。毎年この時期に天然塩を探し求める姿は、スリル満点の曲芸さながらだ。

もっと読む まるで曲芸師 ダムの絶壁を歩くアイベックスたち
長距離ミサイル

おすすめの記事

スイス軍、長距離ミサイルの購入を検討

このコンテンツが公開されたのは、 スイス軍が長距離巡航ミサイルの購入を検討している。国境防衛を強化し反撃能力を保有することで潜在的な敵対勢力の攻撃を未然に防ぐ狙いだ。

もっと読む スイス軍、長距離ミサイルの購入を検討
庭園

おすすめの記事

ルツェルンのラフマニノフ別邸の庭園が一般公開に

このコンテンツが公開されたのは、 スイス・ルツェルン州はロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフの別荘「ヴィラ・セナール」の庭園を15日から一般公開する。ルツェルン湖畔ヘルテンシュタインにあるこの邸宅に、ラフマニノフが1932~39年暮らしていた。

もっと読む ルツェルンのラフマニノフ別邸の庭園が一般公開に
米中協議を終え、記者会見に臨むグリア氏(左)とベッセント氏

おすすめの記事

関税協議「スイス最前列に」、米財務長官

このコンテンツが公開されたのは、 ジュネーブで行われた貿易問題を巡る米中閣僚級協議の成功を受け、ベセント米財務長官は12日、「スイスは貿易協定締結の最前列に躍り出た」と語った。

もっと読む 関税協議「スイス最前列に」、米財務長官
スマートフォンの画面とそれを操作する手

おすすめの記事

スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス中部ニトヴァルデン準州は5日、スマートフォンをはじめとするIT機器の小学校での使用禁止を発表した。授業目的や緊急時などを除き、全面的に学校でスマホが使えなくなる。

もっと読む スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ
バーゼルの路面電車

おすすめの記事

バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ

このコンテンツが公開されたのは、 5月11~17日の欧州国別対抗の音楽祭「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(ESC)」開催中、バーゼルでは「カラオケ・トラム(路面電車)」が運行する。ビンテージ車両で90分間かけて街を走る間、乗客は無料で歌い踊ることができる。

もっと読む バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部