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スイスの景気 一時後退か

KOF所長のジャン・エグベルト・シュトゥルム氏

金融危機の影響で、この冬スイスの経済は冷え込みそうな気配だ。ただし、チューリヒ連邦工科大学の景気調査機関「KOF」は、この景気後退の幅は小さく、期間も短いとみている。

KOFの消息筋によれば、2008年の最後と2009年の最初の四半期、スイスの国内総生産 ( GDP ) がわずかに減少する見込みだ。

2010年には回復

 「そうすると、国際的に通用している景気後退の判断基準を満たしたことになる」
と、KOF所長のジャン・エグベルト・シュトゥルム氏は、この秋の景気予測を発表した。

 この夏に発表された予測によると2009年の経済成長率は1.8%だったが、今回これがわずか0.3%と大きく下方修正された。理由としては、現在の金融市場危機の影響でヨーロッパの国民経済が大きく落ち込んだことが挙げられている。また、原油など原料費の高騰によるインフレもこれに追い討ちをかけているという。

 しかし、2010年になるとスイス経済は再び1.5%の成長を遂げると見込まれている。今年の経済成長率予測についても、年初の経済が好調だったため1.9%とこれまでの予測とほとんど変わっていない。

swissinfo、外電

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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