1969年、学生時代のベアート・リヒナー氏。チューリヒ大学で、学生自治会長を務めていた(Keystone)
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ベアート・リヒナー氏は色々な顔を持っていた。「チェロ弾きのベアート(Beatocello)」はその一つ。写真は1979年の国際児童年に演奏するリヒナー氏(Keystone/Susann Schimert-Ramme)
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1994年10月26日、チューリヒ近郊のリュシュリコンで開かれたアデレ・ドゥットヴァイラー賞の授賞式で、授章者と握手するリヒナー氏(中央)(Keystone/Willi Helfenberger)
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2001年2月、カンボジア・シエムレアプのジャヤヴァルマン7世小児病院で診察に当たるリヒナー氏。同病院はリヒナー氏が1999年3月に創建した(Keystone/Gary Kieffer)
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ジャヤヴァルマン7世病院の建設現場を見学。1999年2月(Keystone/Gary Kieffer)
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イギリスのアン女王にシエムレアプのカンタボボパ希望病院の助産室を案内するリヒナー氏。同病院はスイスの寄付を受け、ノロドム・シハヌーク元国王の要請によって建てられた(AP/Andy Eames)
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2007年、スイスのミシュリン・カルミー・レイ元大統領によるプノンペンの小児病院訪問に同行(AP/Heng Sinith)
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2008年12月25日、リヒナー氏の診察を受けるために行列に並ぶ人々。カンタボパ(ジャヤヴァルマン7世)小児病院はアンコールワット近郊のシエムレアプにある(EyesWideOpen/Getty Images)
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2007年、プノンペンで開かれた病院の開院式でリヒナー氏に挨拶するカンボジアのノロドム・シハモニ国王(右)。2人を見つめるのはフン・セン首相(当時)(Heng Sinith)
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ジャヤヴァルマン7世病院の子供たちのために寄付や献血を呼びかける垂れ幕。2002年(Keystone/Gary Kieffer)
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ジャヤヴァルマン7世病院で子供たちを膝に乗せたお母さんたち。2012年(swissinfo.ch/Frédéric Burnand)
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カンボジアで多くの子供たちの命を救ったスイス人小児科医ベアート・リヒナー氏が71歳で亡くなった。リヒナー氏の財団が9日発表した。
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リヒナー氏はチューリヒ出身。スイスでは「チェロ弾きのベアート(Beatocello)」の名で親しまれていた。1992年にプノンペンに移り、カンボジアの故ノロドム・シハヌーク元国王の要請を受けて市民戦争後のカンタボパ小児病院の再建に尽力した。
17年に無償で病気の子供たちを診療した功績を表彰された。スイスでも定期的にチャリティーコンサートを開き、カンボジアで診療するための費用を集めた。
だが重い病気のため、小児病院の運営を代理人のペーター・シュトゥーダー氏に託して治療に当たっていた。
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