Beat Schweizer
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ディクソン、人口650人の町。冬は極寒だが、4月を過ぎると1日23時間も太陽の光が注ぐ。ロシア最北のカラ海にある、この「失うものさえない地」をスイス人写真家ベアト・シュヴァイツァーさんがカメラに収めた。
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ベルン大学で歴史学と政治学を学ぶ。通信社ロイター、日刊紙ブント、ベルナー・ツァイトゥング、ラジオ・フェルダーバントを経て現在に至る。関心テーマはスイスで実践される現代の直接民主制。スイスの直接民主制をあらゆる面、あらゆるレベルから取材する。常に市民を記事の中心に据える。
2013年からSWI swissinfo.ch勤務。主な仕事は、ロシア語ページ向けの記事翻訳。
モスクワ生まれ。歴史学の修士号を取得、ジャーナリズムも学ぶ。使用言語はロシア語のほか、ドイツ語、英語、イタリア語。
「20分歩くと、目に映るのは雪だけだ。そこからさらに1時間進めば、すべてが白くかすんで、空と大地の境界線が分からなくなる」とシュヴァイツァーさん。ベルン出身の32歳だ。
彼は今回、作家と通訳の3人で訪れたディクソンの姿をフォトルポルタージュ「凍てつく境界線で(An der Frostgrenze)」にまとめた。ウラジオストックでの展示を前に、今月22日までビール/ビエンヌのフォトフォーラム・パスカート(Photoforum Pasquart)で写真に出会える。
シュヴァイツァーさんがディクソンで出会った人たちのほとんどが、インフラの維持補修に従事している。週に1度だけ航空機が着陸する小さな飛行機場もその一つだ。
このたった一つの航路を使い、本土から人が訪れるのはごくまれだ。よそ者に対する住民の用心深さはしかし、すぐさま温かい歓迎へと変わる。
突如3人は空いているアパートへと案内された。滞在費として要求されたのは「家主の猫に餌をやる」こと。家主は足のけがで本土の病院に入院していた。
「まるで放蕩息子が帰ってきたかのように歓迎された」とシュヴァイツァーさん。「もしロシア人が一人、スイスのアッペンツェルの田舎町を訪れたとしても、こんな風に歓迎されることはないだろう」
(独語からの翻訳・大野瑠衣子)
(独語からの翻訳・大野瑠衣子)
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