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バイオウォール:セルフ・リペア、セルフ・クローンのコンピューター

バイオウォールをさわってみる学生達 Keystone

連邦ポリテクニック・ローザンヌ(EPFL)の研究チームは、生物学とゲノミックスを応用した自動リペア、自動クローン可能のコンピューター、バイオウィールを作り上げた。

このコンテンツは 2002/02/13 10:48

バイオウォールは6�Fの凹面の壁で、3000のエレクトロニックモジュール (人工分子)のモザイクだ。研究メンバーの1人ジャンルカ・テンペストさんは「コンピューターを生物学的視点で見た時、全く新しい展望が開けた。」という。生物と同じように、このシステムは自動修復と自動複製という特別な2つのクオリティーを持つ。「自然界では、万物がゲノムを持つ1つの細胞を起源とし、その遺伝子情報が有機体全体を形成するのに使われる。本質的に我々がしたことは、電子細胞と電子ゲノムを創造したということだ。」とテンペストさんは説明する。

バイオウィールは、サント=クロワReuge村に新設された科学博物館で展示されている。創成期の自動装置やロボットと並び、未来のビジョンを提供している。バイオウィールは人体と同様、細胞の集合体だ。それぞれがシステムを活かしておくのに必要な情報を持つ。フォルト(fault)が発見された時に作動するバックアップ細胞もある。見学者らはバイオウォールに触ることができる。すると、バイオウォールは「怪我をする」。コンピューターは細胞を再編し、傷付いた分子を取り替え、プログラムを継続するよう反応する。「人間が体のどこかを切っても、それで体の機能が止まるわけではない。不可欠な細胞はない。細胞が死んでも、いつでもスペア細胞が後をうめ、マシンは生き残る。」と、テンペストさん。このフォルト・トレランス(fault-tolerance)こそが、原子力発電所や航空・宇宙ミッションなど1つのフォルトが壊滅的な状況に繋がる「危機管理システム」の基本だ。現在、これらの分野で用いられているfault-toleranceメソッドは、メインサーキットのクラッシュ時のバックアップとしてシステム全体のコピー3つという原始的なものだ。それに比べ、バイオウォールがリペアできるダメージの容量は画期的だとテンペストさんは誇る。

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