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バーゼルの経済研究所 経済停滞予測

冷え込みの目立つ観光業

バーゼルの経済研究機関BAKは世界経済の回復は予想よりも遅れているとし、スイス経済成長の予測を下方修正した。また政府は15日、雇用対策のため国内企業1000社に公的資金注入を発表した。

今年7月の時点では、BAKは今年のGDP成長率を1.5%と予測していた。が、15日バーゼルで行われたプレゼンテーションで、BAK研究員らは世界経済の回復は予想したレベルに到達できなかったとした。クリストフ・ケールロイターBAKディレクターは、「連邦統計局が昨年に修正した経済展望は、皆が思ったよりも正しくなかった。また、今後1、2期の四半期の世界経済は、半年前我々が予測したのとは全く違ったものになった。」と、連邦統計局の過った見通しの数字が経済下降の理由の1つと述べた。

が、米国や他の主要先進工業国の景気後退の可能性は「ありそうもない」と否定した。BAKによると、今年の停滞の主因は投資の不足、輸出と観光業の落ち込みだ。個人消費は安定しているが、失業率が増加傾向にある労働市場の現況から伸びは期待できない。BAKでは、今年の全国平均失業率は2.7%、2003年には3%台にまで上昇すると見ている。また、インフレーション率は、今年は0.6%、2003年には1.2%で、2%の物価安定レベルを下回ると予測される。一方、スイス経済長期予測では、2004年から2010年までの平均年間GDP成長率は2.1%と、これまでの予測の2.4%を下方修正した。

産業部門ごとの予測では、資産管理の見直しとスイスの銀行秘密保持法への政治的圧力が成長の妨げとなっている金融部門が、予想よりも順調でないとしている。また、観光は中期的に落ち込むとの予測だ。

今月初めの連邦工科大学(ETH)チューリッヒの予測は、今年のGDP成長率は0.1%に落ち込み、2003年には1.4%にまで回復するとしている。一方、政府予測では今年のGDP成長率は0.5%、中央銀行であるスイス国立銀行(SNB)は0に近いと予測している。

経済省は15日、雇用対策として国内1000社に対し政府予算3億5000万スイスフランを投入すると発表した。政府は98年10月、同様な雇用対策を実施したことがあるが、ケールロイターBAKディレクターは「海外市場からの後退という問題を抱える企業にこのような資金投入を行っても、有効かどうか私は疑問だ」と述べた。

15日に発表された複数の報告書で、9月の国内の倒産は680件で昨年同月より6.8%増えた。Swiss Creditreform Associationによると、今年1月から9月までの間に、企業2968社(昨年同期間比+7.1%)、個人経営者3516件(同+2.9%)が倒産した。が、一方で9月の会社登録申請は2324社で、昨年同月より10%も多かった。

BAK経済予測キー

スイス経済停滞の主要因は投資と輸出の落ち込み。
主要先進国の景気後退の可能性は低い。

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