スイス・ロシア司法協力協議会
スイスとロシアの司法当局は、スイス東部のアッペンツェルで3日間行われた会議を終了、スイスはロシアの汚職疑惑に関する調査報告書を提出した。
スイスとロシアの司法当局は、スイス東部のアッペンツェルで3日間行われた会議を終了、スイスはロシアの汚職疑惑に関する調査報告書を提出した。
23日に終了したスイス・ロシア司法協議会の主要議題は、クレミリン改築工事贈賄疑惑のあるスイスのマベテックス社(写真)、アエロフロートの資金洗浄に関わったとされるフォーラスとアンダヴァ社に関してロシアが要請した司法協力の捜査結果だった。ルガノに本社のあるマベテックス社は、クレムリン改築工事落札を確実にするため、エリツィン一家他クレムリン高官に高額の賄賂を贈っとのた疑惑がある。また、金融グループのフォーラスとアンダヴァは、ロシアの航空会社アエロフロートの約6億スイスフランのマネー・ロンダリング(資金洗浄)に関わったとされる。
この会議は、両国の検察当局が1998年から始めた司法協力に関する定例協議会で、ロシアからは、ヴァシリー・コルモゴロフ検事副総長、セルゲイ・アリストフ、ウラジミール・リセイコの2高官が、またスイスからは、フェリックス・ブンツィガー連邦検事、州検事と連邦警察の代表者らが出席した。
今年3月から、ロシアでも司法協力と犯人引き渡しに関する欧州協定が施行されたため、相互の司法協力はかなり容易になったと、両国の出席者は会談後に語った。
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