ポーランド人ナチ犠牲者へスイス・ホロコースト基金が補償金
第2次大戦中ナチの強制収容所に入れられたポーランド人15、000人にホロコースト犠牲者のためのスイス基金から1人あたり400ドルの補償金が支払われることになった。
第2次大戦中ナチの強制収容所に入れられたポーランド人15、000人にホロコースト犠牲者のためのスイス基金から1人あたり400ドルの補償金が支払われることになった。
9日ベルンのポーランド大使館で開催された記念式典に出席したポーランド・ドイツ「和解と理解」基金の代表が、補償金支払いの決定を発表した。これらの犠牲者は、ユダヤ人、ロマ(ジプシー)、エホバの証人信者、同性愛者、政治犯などで、元政治犯の約4万人が補償金を受ける。
1997年よりスイス・ホロコースト基金は金融機関や企業からの寄付、利息などで約2億9、500万スイスフランを集め、2億8、400万スイスフランを支払った。基金自体は直接支払いをするわけではなく、犠牲者と直接交渉する組織に送金する。これまで2億5、600万スイスフランが基金からこれらの組織に送金され、約2億200万スイスフランがそこからナチ犠牲者に支払われた。基金の資金の大半(約1億9、500万スイスフラン)は東欧、米国、イスラエルのホロコースト生き残りユダヤ人への賠償金に当てられた。基金の執行権は年末までで、その後は解散されるが、それまでに総計約31万人が基金から援助を受けることになる。

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