昨年のノーベル化学賞を受賞したスイス・ローザンヌ大のジャック・デュボシェ名誉教授(76)が14日、ジュネーブで開かれた国連の「開発のための科学技術委員会」(CSTD)で、人工知能(AI)などの新しいテクノロジーは人間がしっかりコントロールしていくべきだと語った。
デュボシェ氏は出席した各国の閣僚や研究者らに「コンピューターが良心を持つのかは分からないが、この技術発展は私たちがしっかりコントロールしていかなければならない」と訴えた。またこれらの新しい技術が危険なのかどうかを見極めるモラトリアム(猶予期間)を設けることが大事だとし、政府も予防的な施策を講じて行くべきだと述べた。
ジュネーブでは15日から3日間、国連の国際電気通信連合(ITU)が主催する第2回AIグローバルサミット他のサイトへが開催中。公共・民間部門のリーダーたちが集まり、国連の持続可能な開発目標達成に向け、AIがどう関与できるか協議する。
SDA-ATS/sb