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新型肺炎と戦うスイス マスクはいつどこで、誰がする?種類は?

基礎疾患のある人や高齢者と接触する人は衛生マスクの着用が義務付けられている。だが、新型コロナウイルスの感染防止には他人との距離をできるだけ保つ方が効果的だ

(swissinfo.ch)

介護施設や病院ではマスクの着用が義務付けられる一方で、スイスに住む健康な人はマスクをつけるべきではないという。世界的に不足しているマスクを看護スタッフに回すため?スイス保健当局の真意は?

一般向けのマスク在庫はまだある?

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10枚入り29フラン(約3300円)のマスクが2箱。先週の半ば、マーレン・エシュリマンさんが共同経営するベルン市内の自然派ドラッグストア他のサイトへに残ったマスクの在庫はもうそれだけだった。新たに1000箱入荷予定だと言う彼女自身、マスクはつけていない。 

この店では、ここ2日間で200箱のマスクを売りさばいた。箱のラベルには「保護マスク、3層式、ウイルスカット、TÜV検査済み、ISO認証」とある。

スイスの薬局にある家庭用の使い捨てマスク。爆発的に売れている割には、公共の場でマスクをしている人は滅多に見かけない。保健庁は「それでいい」という立場を取るが...

(swissinfo.ch)

マスクの仕入れ先は、ベルン州キルヒベルクにあるVictory Switzerland他のサイトへ社だ。同社は過去2日間でこの種のマスクを介護施設、薬局、ドラッグストアに35万枚納品した。このところ入った注文はその何倍にも及ぶとダニエル・ゲルバー社長は言う。 

同社は現在、これらのマスクを1枚約1.2フランの卸価格で中国から仕入れている。現地での生産価格は0.02フラン程度という。それをスイスの顧客に1.57フランで納品し、前出のドラッグストアの場合だと一般客の購入価格は2.90フランとなっている。 

スイスが保護マスク市場から撤退した背景には、中国におけるこの製造コストの低さがある。しかし新型コロナ危機を受け、現在、スイスでは2~3社がマスクの製造を再開した。 

中国でのパンデミックが落ち着きを見せ始めた今なら、数百万枚入手することもできるとゲルバー社長は話す。だが空路・陸路の輸送が世界中で縮小され、国境での規制強化のため輸送費が割高になり、実際にはその一部しか受け取れていないという。

病院ではマスク不足?

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同社は病院にもマスクを納めているが、家庭用マスクではなく、医療・産業用の「FFP2規格マスク」だ。既に同社のオンラインショップではこの種のマスクの販売をストップし、ウェブサイト他のサイトへには「売り切れ」と表示されている。

インターネットの別のショップではまだ入手可能だが、パンデミック前は1枚0.75フランだったマスクが、今はその10倍近い価格を要求されるところもあるという。ビール病院の物資調達・物流の責任者ベルンハード・ローダーさんがドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)他のサイトへに対し回答した。 

FFP2規格マスク(口と鼻の保護)とFFP3規格マスク(口、鼻と目の保護)はどこも品薄で、入手がより困難になったと嘆く病院も多い。 

スイス政府には備蓄18万枚が義務付けられているが、これだけでは全く足りないのが現状だ。スイス連邦内務省保健庁(BAG)の感染症班のダニエル・コッホ氏はSRFのニュース番組他のサイトへの中で、連邦当局は現在、入手できる物は全て買い取っていると述べた。 

「それで足りるはずだ。現在、スイスでもマスクの生産を開始した。FFP2規格マスクが1日約4万枚、スイスの看護スタッフ用に製造されている」とコッホ氏は保証する。

マスクは何のため?

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また、「この種のマスクは、健康な人が着用してもウイルス感染を防ぐことはできない」とコッホ氏は言う。むしろ他人との距離を十分に取り、定期的に手洗いする方がよほど効果的だという。 

BAGはホームページ他のサイトへの「衛生マスク」という項目で、1人当たり50枚の備蓄を用意するよう推奨している。だがその一方で「健康な人が公共の場でマスクを着用することは勧めない」ともある。 

こういった保護用品は、主に患者を治療する医療従事者や、とりわけリスクの高い人々を感染から守るために使用すべきだという。

健康な人にマスクは不要という当局の主張は、不足を緩和して物資を看護スタッフに回すため?

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BAGのコッホ氏は「マスクはウイルスが飛び散るのを防ぐため、感染者が着用すれば効果はある」と否定。いずれにせよ、感染者は外出すべきではない。 

また、マスクは病院や老人/介護ホームなど、人々が本当に危険にさらされている場所で着用すべきだとコッホ氏は言う。こういった施設ではスタッフが原因で院内感染が広がらないよう、マスク着用が義務付けられている。

マスクをしていれば、まだ自分の感染に気づいていない人が他人を危険にさらすリスクが大幅に減るのでは?

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必ずしもそうではない、とBAGは言う。マスクは誤った安心感を与えるため、他人と距離を保つ鉄則を忘れがちだ。またこういったマスクも、不適切に取り扱えば他のサイトへそれ自体が感染の原因になる恐れがある。

なぜアジア諸国の人々は皆、公共の場でマスクをしているのか?

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いずれスイスでもそういった光景が見られるようになるかもしれない。小売販売や公共交通機関など、常に他人と接触のある職業グループでマスクが義務化されることも考えられる。 

ただし、BAGは少なくとも当面は別の戦略に重点を置いている。スイスで特に守るべき対象は、脆弱な人々(基礎疾患者や高齢者)だ。該当者は、可能な限り家から出ないことが重要だ。また、辛い気持ちは分かるが、親戚や友人、知人の間でも十分な距離を保つことを徹底しなければならない。感染防止にはマスクよりもその方が効果的だとBAGは助言している。 

国民はこの保健当局のアドバイスを受け入れているようだ。スイスでは、爆発的に売れている割には、公共の場で実際にマスクをしている人を見かけることは珍しい。

これまでに分かっている新型コロナウイルスの主な感染経路は以下の通り。 

  • 感染者と2メートル未満の距離内で数分間接触した場合。
  • 感染者がくしゃみや咳をすると、ウイルスが含まれる唾液が飛沫し、直接口や鼻、そして目の粘膜にも付着する。その場合、口と鼻しか覆っていないマスクでは感染が防げない。
  • たとえ口、鼻、目を保護するFFP3クラス(「エアロゾル感染」からの保護)のマスクでも、感染を100%防ぐことはできない。感染者の咳やくしゃみによる飛沫は手にも付着するため、そこに触ってウイルスが口、鼻、目から侵入してしまうリスクがある。 

(出典:BAG)

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(独語からの翻訳・シュミット一恵), swissinfo.ch

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