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独南部航空機衝突、スイスと独の検察当局捜査着手

スイスとドイツの検察当局は、71人の犠牲者を出した1日深夜独南部上空で起きたバシキール航空旅客機とDHL貨物機衝突・墜落の事故原因究明捜査に、各々独自に着手した。

チューリッヒ州検察局は4日、業務上過失致死と公共交通妨害の容疑でスイス航空管制サービス・スカイガイドの管制官らの捜査に着手したと発表した。捜査の焦点は、バシキール航空旅客機(ツポレフ154)とDHL貨物機(ボーイング757)が衝突するまで管制官が適切に行動したかどうかにしぼられる。スカイガイドが衝突した2機をチューリッヒ空港からレーダーで捕らえていた間の出来事の連鎖を正確に証明し、刑事訴追に値する管制官の過失があったかどどうかを究明する。

一方、ドイツ検察当局は、今のところスイスに司法協力を要請していない。独当局は、航空機事故があった際、人的過失が事故を引き起こしたかどうか捜査するのは慣例としている。独調査委員会は3日、ツポレフ機のボイスレコーダーの解析結果から、スイスの管制官は衝突の44秒前に高度を下げるよう最初の指示を出したと発表した。当初、スカイガイドは、管制官がツポレフ機に最初の警告を出したのは衝突の90秒前だとしたが、後50秒前だったと証言を翻した。が、独航空機事故調査局のペーター・シュレーゲル委員長は、レコーダーの解析から最初の警告が出されたのは50秒前よりさらに短い44秒前だったという。シュレーゲル氏によると、衝突回避行動開始は90秒前が限界だ。が、ツポレフ機が最初の指示を受けたのは衝突のわずか44秒前で、2度めの指示の14秒後にパイロットは高度を下げ始めた事が明らかになった。さらに、独当局によると、管制官はDHL機にも衝突回避の指示を出すのに失敗したという。

これに対し、スカイガイドの報道官は、衝突回避運動開始は90秒前が限界という規程はなく、5マイルから7マイル(8kmから11km)の機間距離を保つのが望ましいという国際規程があるのみだとしている。さらに同報道官は、航空機によって速度に差があるため、時間に基づくルールを制定しても履行は困難だと述べた。

ロシアの通信社RIAノヴォスティは4日、事故の原因はスイス管制にあるとの主張を繰返した。同報道は、ツポレフ機の操縦士はスイス管制官に衝突の1分30秒前に衝突の危険があることを報告したという、あるロシア人事故調査委員の証言を引用した。スカイガイドは、ロシアの報道に対し一切のコメントを拒否している。

また、スカイガイドは、同社使用のレーダーシステムが欧州基準以下であるとしたスイス航空事故調査局の報告書の批判に対し、事故当時レーダーの映像は鮮明かつ完璧で、レーダーシステムと今回の空中衝突事故に因果関係はないと否定した。

今回の事故では、夏休みを過ごすためにバルセロナに向かっていた45人のロシアの子供達を含む71人が犠牲となった。子供達の遺族や親戚130人が4日、現地入りし、子供達の遺体確認という悲しい作業にあたっている。これまで68体の遺体が回収された。残る3体は、衝突時に砕け散った可能性があり、発見は困難と見られている。

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