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生きていたまえ、一滴のスイスワインのために

スイスワインは日本食にとても合う。井上さんは日本の高級ホテルでスイスワインのプロモーションに力を入れる。 swissinfo.ch

年間の生産量が13億リットルと欧州では比較的少ない貴重なスイスワインを日本に紹介する井上貴子さん。2000年にはローザンヌのワインテースティングコンクール「ジョン・ルイ」で特別賞を受賞するほどスイスワインに精通するワイン研究家である。

このコンテンツは 2004/05/14 15:47

「スイスワインは寿司やお好み焼きといった和食にとても合うのです」。繊細な味わいは和食の「うまみ」にも通じると信じる。20年以上、スイスワインを紹介し続けいている。姉が住むスイスに何度も足を運び全国のワイン畑をくまなく歩き、「霊峰に育まれたスイスのワイン」にまとめた。

研究を進めてゆく中で、「氷河ワイン」(ヴァン・ドゥ・グラシエ)は、多くの文献をあたっても実態が理解できなかった逸品。ヴァレー州のシエールで収穫したぶどうを標高1350�bから1600�bのグリメンツまで運び上げ醸造されるという、幻のようなワインへの執念が燃えた。気難しい醸造者の心を掴み、やっと酒蔵の扉が井上さんの目の前で開かれた。暗かった酒蔵に光が差し、ワイン樽と天井にずらりとぶら下がる銅製のワインポットがうっすらと姿を現した。オレンジ色のワインともいわれないワインを飲むことを初めて許されると、涙さえ出てきたという。これほどの珍品でなくとも、スイスワインは生産量も少なく、貴重なワインが多い。

ワインの「わ」は、会話、和み、(友だちの)輪の3つの「わ」に象徴されると思う井上さん。白ワインの代表格のデザレなど親しみやすいスイスワインを通し、スイス人が料理とワインを楽しむように、優雅なときの過ごし方を日本人にも学んで欲しいと思っている。最近になってフランスワインやイタリアワインに飽き足らず、珍しいワインを飲みたいと思う人も増えた。「スイスワインにも注目が集まってくるのは時間の問題」という期待がある。

スイス国際放送 聞き手 佐藤夕美 (さとうゆうみ)

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