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石油高値、スイス経済に影響ほとんど無し

20日に発表されたスイス連邦経済省の調査報告によると、石油価格高騰がスイス経済成長とインフレに与える影響は、ほとんど無い。

20日に発表されたスイス連邦経済省の調査報告によると、石油価格高騰がスイス経済成長とインフレに与える影響は、ほとんど無い。

経済省は、中期的には石油価格は下がるとの予測を立てている。石油輸入国の不景気を引き起こす事は、輸出国の国益にならないので、石油価格は必ず下がると見ている。

原油価格は昨年の3倍以上に上がった。が、経済省は、先週産油国が10月からの増産を決定した事などから、今年第4四半期(10月から12月)には、原油価格が下がり始めると予測している。来年初めまでは1バレル=30ドル以上に留まるが、来年末でには27ドルから28ドルに下がると見ている。そして、石油会社は、原油高によって得られた利益によって、新油田の調査・試掘費用を増額でき、長期的には供給量が増える結果になると分析する。

が、短期的には変化は無いと経済省は予測している。ガソリン価格の高騰による運送業者の値上げの決定は、運送料の値上がりによるインフレに拍車をかけるだろう。それにも関わらず、経済省は、長期的には、影響はほとんどないと分析した。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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