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紙切り芸人として

白い紙だけではなく、カラフルな紙を使うのが鈴木さんの特徴だ。 swissinfo.ch

芸名、林家今寿(はやしやいまじゅ)。本名エリザベータ・鈴木。紙とはさみでだけで、観客の顔のシルエットやだるまなどをリズミカルに切り抜く、紙切り芸を寄席などで見せる。「田んぼの上を飛ぶ夢を何度も見たから、前世はきっと日本人だった」と語る鈴木さんは、日本の芸人として生きている。

このコンテンツは 2004/09/28 08:37

完璧な日本語をエネルギッシュに話す鈴木さんは、1972年から日本に住むスイス人女性だ。日本社会は「冒険的で驚きが沢山あった」が、初めから違和感なく溶け込んだ。これまで、スイス国内を転々としたことや、イギリスやイタリアでも語学研修を受け、異文化に対して免疫があったから。

ドイツ系の会社で働きながら、好きな紙を使う趣味を探した。しかし、折り紙では満足できなかったと言う。「自分で折った折り紙も他の人が折った折り紙も、手引書どおりに折ればみんな同じに仕上がるから個性がないんですもの」

それでも和紙に対する愛着を持ちつづけていた鈴木さんは、25年前、日本の伝統芸の紙切り芸人、林家今丸師匠に出会う。一生、紙切りを続けるという約束の下、35歳で弟子入りした。「女性の弟子は初めてだし、もちろん外国人はわたしひとり。日本人は器用だけど、わたしは練習に練習を重ねるしかなかったわ。でも、芸を身に付けたら、体の中に染み込んでしまうわね」

「切ってしまえばやり直すことができない。紙切りは冒険なのよ」。冒険という単語を多く使う鈴木さん。伝統の紙切りでは白い紙しか使わないが、彼女はカラフルな紙も使う。折り紙と紙切りを組み合わせた芸も彼女のオリジナル。鈴木さん自身が冒険的なのだ。

英語も教える鈴木さんは、紙切りで作ったABC読本を出版するのが将来の夢という。

スイス国際放送 聞き手 佐藤夕美 (さとうゆうみ)

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