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肺がんの遺伝子治療、来春から実施へ

ベルンの州立インゼル病院(写真)の主導で、肺がんの遺伝子治療が開発中だ。患者達は、来春にもこの治療を受けられそうだ。

ベルンの州立インゼル病院(写真)の主導で、肺がんの遺伝子治療が開発中だ。患者達は、来春にもこの治療を受けられそうだ。

この肺がんの遺伝子治療は、最初テキサス大学MDメディカルセンターで開発され、現在ベルンとバルセロナで進められている。

健康な細胞は自然に死ぬようにプログラムされているが、肺がん専門医らは悪性腫瘍には遺伝子の突然変異という共通の現象があることに気付いた。この突然変異体遺伝子p53は、細胞を予期せぬ方法で分裂させ成長させる(細胞は自然に滅亡しない)。この分裂・成長する細胞がガン細胞だった場合には、人体に何が起こるかは明白だ。

新しい遺伝子治療は、ガン細胞を死滅させる健康な遺伝子を移植してp53と取り替えるというものだ。開発中のこの治療法からは、今のところ放射線治療や化学治療で引き起こされるような副作用は見られないが、移植された遺伝子が悪性腫瘍周辺の健康な細胞をも殺してしまうかもしれないという懸念は残る。

ガン研究で有名なインゼル病院のラルフ・シュミッド医学博士率いる研究チームは、遺伝子を静脈注射でガンに直接注入する方法を研究している。来春から、肺がん患者らは伝統的治療と並行して遺伝子治療を受ける。「ガン治療は、特に初期の場合先ず手術から始まり、放射線や化学療法へと進む。このミクロ生物学的、遺伝子ベースの新療法は、未来のガン治療の方向として最も画期的なものだ。全てのガン治療は、いずれ遺伝子に焦点をあてたものとなるだろう。」とシュミッド医学博士は語る。

スイスは欧州の中でも肺がん患者が多い方だ。肺がんの原因としてよく上げられるのは喫煙だ。シュミッド博士は、「100年前には、肺がん患者はほとんどいなかった。喫煙人口の増加にともない、肺がん罹病率も増加した。若年層に喫煙の習慣をつけさせないようにする事が大切だ。」というが、一方で他の病院がほとんど顧みられていない事も警告する。それでも、今後5年間の遺伝子治療の開発により、将来はガン患者の生存率が高くなると、シュミッド博士は明るい観測を語った。

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