００７も驚く、実際に使われたスパイの小道具

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旧ソ連の諜報部員たち swissinfo.ch

ピストル、FP・リベレイター（FP-Liberator）、１９４２～５０年 安価で射程距離が８メートルのピストル。レジスタンスの運動に使用された swissinfo.ch

超小型カメラ、１９５５年 ライターの中に収められたカメラ swissinfo.ch

特製の靴底、１９４２年頃 足の形に添うように作られたナイフがこの靴底には隠せる swissinfo.ch

ドイツの諜報機関が使っていた暗号化された楽譜、１９４０～４５年 swissinfo.ch

米国の戦略サービス局（OSS）が作った戦闘マニュアル、１９４２～４５年 swissinfo.ch

ベトナム戦争で使用された犬とサルの糞の形のセンサー、１９７０～７２年 ホーチミン軍の動きを探るため使用された。米空軍はその後、「ジャングルに犬の糞が落ちているわけがない」として、見破った swissinfo.ch

小型録音機「ナグラ・クデルスキー」 タバコのパッケージの大きさの録音機。米連邦捜査局（FBI）が開発したが、１９８４年以降は東西を問わず諜報活動に使用された swissinfo.ch

ユニベックスA-8 8 mm、フィルムカメラ １９４０年代、FBIが監視目的で使用 swissinfo.ch

ファービー、米国家安全保障局（NSA）の脅威、１９９８年 このぬいぐるみに内蔵されたコンピューターチップは２００以上の単語を記録・再生可能。職員が機密情報を外部に持ち出すことを恐れたNSAは、ファービーをNSA事務所に持ち込むことを禁じた swissinfo.ch

オペレーション・コーンフレークス、１９４３～４５年 米中央情報局（CIA）の前身だった戦略情報局（OSS）は、スイスのローザンヌで切手を印刷していた。これにはスイスの連邦情報局が支援。ナチス政権下のドイツで発行されていた切手を模倣し、プロパガンダ用の切手を作った。ヒトラーの頭部をがいこつのように見せかけ、当時の国名「Deutsches Reich（ドイツ国）」をあえて「Futsches Reich（失われた国）」と表記 swissinfo.ch

ミノックス・リガ、１９４０～４１年 ソ連軍によるリトアニア占領期に製造された写真機。ソ連国家保安委員会（KGB）の前身だった諜報機関（NKWD）が使用 swissinfo.ch

真鋳の容器に入れられたシアン化物のカプセル、１９４０～４５年 敵に捕まった時に自害できるよう、ドイツの将校が使用 swissinfo.ch

イングラムM１１、１９６７～９０年 簡単で故障もほとんどないため、１９７０年代には数多くの情報機関で使用された。写真のものは、イスラエルの情報機関「モサド（Mossad）」が使用したもので、仮のサイレンサーがついている swissinfo.ch

各国のスパイたちに贈られた勲章の数々 swissinfo.ch

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犬の糞のセンサー、ライターの中に隠されたカメラ、ミニピストル・・・。諜報活動に使う巧みな仕掛けや道具のこととなると、世界のスパイは限りなく想像力豊かになる。

映画、００７に出てくる天才Qが発明した数々の小道具は、非現実的なものなのだろうか。ヴォー州モルジュ（Morges）の城で開催されている、ヨーロッパでも珍しい展覧会を見ればおのずとその答えが得られる。展示されているのは、１９４０年代からスパイが使用していた小道具約５００点。ほとんどが、連邦諜報機関の元メンバー、ジャック・ボーさんの所蔵品だ。
（写真：クリストフ・バルジガー、swissinfo.ch）