スイス証券取引所からブルーチップが消える:virt-x25日からスタート
25日から全欧州の優良株(ブルーチップ)の取引を行うロンドンのvirt-xがスタート、スイス優良株取引はvirt-xで扱うtこになりスイス証券取引所(SWX)からブルーチップが消える。スイスは優良株を取引を他国の市場に移す世界最初の国となる。
昨年7月、SWX優良株部門とロンドンのTradepoint Financial Networkが合併を発表し欧州の優良株取引所として設立されたvirt-xは25日、英国とスイスの優良株取引を開始する。7月からは、欧州市場資本の約80%の取引がvirt-xで行われることになる。
virt-xの推進派だったUBS銀行は「自国の株式市場を死守するよりもスイス優良株はロンドンへ移民する道を選んだ。他の国は、有効な資本市場のために統合電子取引所が必要とされる時、自国の株式市場を死守する道を選んだのだ。」と、選択の正しさを強調する。が、virt-xは銀行の脱税の温床となるとの懸念がある。スイス株をスイス国内で売買する場合は税金を払わなければならないが、国外で取引する場合は租税は免れる。また、国外に支社を持たない小規模ディーラーには不利になるとの懸念もある。
25日以降もSWXはチューリッヒで中小企業株の取引を続ける。が、今後スイス株取引はロンドンの電子取引所と運命共同体となるであろう。
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