世界一生活水準の高い町チューリヒ
アメリカの人材コンサルタント会社「マーサー・ヒューマンリソース・コンサルティング ( Mercer Human Resource Consulting ) 」が毎年行っている世界の生活水準調査で、チューリヒ市が昨年に引き続き1位に選ばれた。チューリヒはこれまで7度トップにランキングされている。
今年、調査の対象となったのは世界の215の都市。評価の対象となったのは、政治、社会、経済、環境などの各方面、また個人の安全と健康、教育、交通機関を含む公共サービスなど39項目だ。
磁力の強いチューリヒ
同調査ではニューヨークのポイントを100とし、これを基準値として各都市の得点を定める。チューリヒ市の今年の得点は108ポイント、これにウィーン、ジュネーブがともに107.9ポイントで続く。
また、「世界経営開発研究所 ( International Institute for Management Development、IMD ) 」の世界競争力調査センターが5月に発表した「世界競争力年鑑 ( WCY ) 」でも、チューリヒ経済圏はヨーロッパで最も競争力が高いと評価されている。チューリヒ市を中心として、チューリヒ、アールガウ、シュヴィーツ、ツーク、シャフハウゼン、トゥールガウ、ザンクトガレンの各州に広がるチューリヒ経済圏は、これまでの間に重要なビジネス地としてのステータスを確立させ、外国からの直接投資の場としても発展を遂げてきた。
「生活水準と競争力は町の経済発展のキーポイント。そういう意味では、今回のニュースはとりわけ歓迎されるもの」
と、「グレイター・チューリヒ・エリア株式会社 ( Greater Zurich Area AG ) 」の最高経営責任者 ( CEO ) ヴィリ・マイヤー氏は語る。
世界競争力年鑑も毎年発表されるが、今年は55の国や地域について、ビジネスに有利な環境の開発や維持の状況を331の項目で評価した。スイスは特に、財政や労使関係、労働意欲、外国語のスキル、生活水準などの点で高く評価されている。
swissinfo、外電
1. チューリヒ ( 昨年1位 )
108ポイント
2. ウィーン ( 同3位 )
107.9ポイント
2. ジュネーブ ( 同2位 )
107.9ポイント
4. バンクーバー ( 同3位 )
107.6ポイント
5. オークランド ( 同5位 )
107.3ポイント
6. デュッセルドルフ ( 同5位 )
107.2ポイント
7. ミュンヘン ( 同8位 )
107ポイント
7. フランクフルト ( 同7位 )
107ポイント
9. ベルン ( 同9位 )
106.5ポイント
10. シドニー ( 同9位 )
106.3ポイント
1. アメリカ ( 昨年1位 )
100ポイント
2. シンガポール ( 同2位 )
99.3ポイント
3. 香港 ( 同3位 )
95ポイント
4. スイス ( 同6位 )
89.7ポイント
5. ルクセンブルク ( 同4位 )
84.4ポイント
6. デンマーク ( 同5位 )
83.9ポイント
7. オーストラリア ( 同12位 )
83.5ポイント
8. カナダ ( 同10位 )
82.9ポイント
9. スウェーデン ( 同9位 )
82.5ポイント
10. オランダ ( 同8位 )
80.5ポイント
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