全国の鉄道トンネル安全性、26本が要改善
運輸・環境・エネルギー省の報告によると、国内の鉄道のトンネルのうち安全性の改善を要するものが26本もあったことが分かった。1昨年欧州では仏伊を結ぶモンブラン・トンネルとオーストリアのタウエルン・トンネルで、大きな火災事故が発吹A多くの死者を出した。日本人犠牲者が出た11月のオーストリア・カプルンの地下ケーブルカートンネル火災も記憶に新しい。
運輸・環境・エネルギー省が22日発表した報告書によると、スイス国内689本の鉄道トンネルのほとんどは安全で火災時の緊急避難対策も十分されているが、3km以上の長いトンネルは概して安全性が低いことが判明した。特に、換気、照明、非常口の明確な表示など、改善が必要な点があるという。
鉄道関係者らは昨年9月末までに改善が必要な点を申告するよう運輸省から要請されていた。報告書によると、ほとんどのトンネルは20年間またはそれ以上の期間、特別なメインテナンスは施されていない。それでも、鉄道トンネルは道路トンネルよりははるかに安全だという。1990年から97年までに、スイスの鉄道トンネル事故死者は48人だが、道路トンネル事故死者は743人だ。
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