厳しい新年 自動車下請け企業
自動車産業に機械や部品などを納入している下請企業はスイスにも数多くある。しかし、車の買い控えによる受注減少のため、労働時間を短縮する企業が相次いでいる。
自動車産業では一部、売上が大幅に減少している。そのあおりを受け、スイスでもこのような対策が実施されることになった。
人員削減も
ベルン州ジュラ地方の町ムティエ ( Moutier ) にある旋盤製造会社「トルノス ( Tornos ) 」では、来年1月、従業員のおよそ9割が4週間の短時間勤務に入る。トルノスはすでに、今年上半期で26人の人員削減も行っている。
ウーリ州の複合企業「デトヴィーラー ( Dätwyler ) 」も、シャットドルフ市 ( Schattdorf ) にある自動車部品製造および複合機械部門で短時間勤務を導入することにした。対象となるのは「デトヴィーラー・ルッバー ( Datwyler Rubber ) 」社の従業員170人だ。
また、車体や塗料関連の製品を作っているトゥールガウ州の研磨剤製造会社「シア・アブラシヴェス ( sia Abrasives ) 」も、2009年1月1日からフラウエンフェルト市 ( Frauenfeld ) で短時間勤務を採用する。
自動車産業の需要の減少に苦しんでいるのはルツェルンの鉄鋼コンツェルン「シュモルツ+ビッケンバッハ ( Schmolz + Bickenbach ) 」やケーブルマシン製造会社「コマックス ( Komax ) 」、そしてヴィンタートゥール市 ( Winterthur ) のテクノロジー・コンツェルン「リーター ( Rieter ) 」も同様だ。これら3社は短時間勤務あるいは人員削減を発表した。
swissinfo、外電
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