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青少年の4人に1人が暴力犯罪を経験

Keystone

チューリヒ大学犯罪学研究所はザンクトガレン州の委託により、義務教育9年目の338クラス、5200人の青少年に対して暴力に関するアンケート調査を実施した。

このコンテンツは 2009/08/25 10:10

8月24日にザクトガレン市で発表された調査結果によると、同州では日本の中学3年生に相当する青少年の4人に1人が、これまでに少なくとも1度は傷害や盗み、グループ同士の殴り合い、性的暴力の経験があるという。

犯罪現場は公共の場

また、この調査によって暴力は青少年の間に広く浸透しており、警察の統計結果の何倍にも及ぶことが分かった。これまでに何らかの暴力犯罪を経験したことがあると回答した青少年は全体の26%に及ぶ。被害にあったことがあると回答した人も29%に上った。

インターネットを通じて行われたこの包括的な調査には、義務教育9年目の青少年の83%が参加した。暴力犯罪を犯したことがある男子は女子より3倍多く、犯罪行為の73%は路上、広場、駅、パーティ、レストラン、ショッピングセンターなど公共の場で行われている。学校で発生する暴力事件は6件に1件だ。マルティン・キリアス教授と調査グループを率いたシモーネ・ヴァルザー氏は、学校での暴力は比較的少ないと言う。

この調査では、青少年の犯罪と出生、家庭、近所の環境、学歴、自由時間の行動、飲酒および麻薬の消費、スポーツクラブ活動などの関連性についても調べられた。移民の青少年は暴力犯罪にかかわる割合が高く、その理由として、保護者の管理が行き届いていないこと、夜、頻繁に外出したりたむろしたりすることなどが挙げられている。また、飲酒や麻薬の消費も犯罪率を高めることが示されている。

逆に暴力や犯罪にかかわる割合が低いのは、学校に行くのが好きな青少年だ。ザンクトガレン州のカリン・ケラー・ズッター司法警察省長官やシュテファン・ケリカー教育省長官は、ここに予防の糸口を見出している。

スポーツは暴力犯罪の予防にならない

スポーツクラブ活動に関する調査では、「スポーツは一般的に、暴力から青少年を守る要素とはいえない」ことが分かった。例えば、スポーツをしているスイス国籍の青少年はあまり暴力を振るわないが、移民の青少年に限ると暴力を振るうことが多くなっている。また、格闘技、サッカー、アイスホッケーなどをしている青少年は暴力を振るう頻度が高い。一方、乗馬、体操競技、水泳、スキー、自転車競技などのスポーツは暴力との関連性が低くなっている。

キリアス氏とヴァルザー氏は調査結果の報告の際、
「この調査では相関関係が示されているが、青少年が犯す犯罪の原因を探るのはずっと複雑だ」
と強調した。犯罪率の高い移民の青少年は問題の多い地区に住んでいることが多い。家庭の事情、学校、融和も1つの要素として考慮するべきであり、移民はまた特定のスポーツを好む傾向にあるという。

swissinfo.ch、外電

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