
FINMA、クレディ・スイスのAT1債無価値化は「根拠があった」 最高裁に上訴

スイス連邦行政裁判所がクレディ・スイス(CS)のAT1債の無価値化を取り消した判決について、スイス金融市場監督機構(FINMA、日本の金融庁に相当)は15日、連邦最高裁判所に上訴すると発表した。

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連邦行政裁判所は14日の声明で、2023年3月にFINMAが下した決定を取り消したと発表した。当時FINMAは、経営難のCSが発効したAT1債約165億フラン(約301兆円)を全額償却する必要があると決定した。

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FINMAは15日の声明外部リンクで、裁判所が今回の取り消し命令の結果として何が起こるかについて明言していないと指摘した。
声明によると、FINMAは当時、政府の緊急条例などを根拠に判断を下した。「この債務免除は、UBSとの合併を通じてCSクレディ・スイスを安定化させる包括的な措置の一環だった」と強調した。
約3000人の申立人が、約360件の訴訟手続きにおいてFINMAの裁定に異議を申し立てている。
英語からのDeepL翻訳:ムートゥ朋子
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