
ジュネーブ空港、遅延対策で割増料金を導入へ

ジュネーブ空港は騒音対策のため、割当て制度を導入する。午後10時以降に離陸するフライトに割増料金を課す。
アンドレ・シュナイダー最高経営責任者(CEO)がCHメディア外部リンクとのインタビュー(17日付)で明かした。2023年に始めた試験運用では、遅延を減らすことに成功したという。
割増料金は欧州域内便で5000~2万フラン(、大陸間長距離便で1万~4万フラン(約176万~706万円)とする。
ジュネーブ空港は昨年来、割増料金なしで割当制度を運用している。それ以来、航空便の遅延は大幅に減った。「2025年に正式運用を始めれば、実際に遅れる便はほとんどなくなるだろう」。航空各社は制度に沿ってフライトスケジュールを見直した。
シュナイダー氏は、航空機の騒音が減ったことも強調した。「時には飴の代わりに鞭で脅すことも必要だ」
航空機の騒音は低減
割当制度の導入は、スイス連邦運輸省が2022年11月に空港運営規制を改定したことで可能になった。騒音への許容限度や、午後10時以降に遅延したフライトの割当制度を設けることを解禁した。
騒音の上限値は連邦運輸省民間航空局(BAZL/OFAC)が2022年に設定。空港運営者には騒音規制が守られているか、毎年の点検が義務付けられた。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子

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