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頼りになるか、タミフル

タミフルはパンデミーに対抗できるか swissinfo.ch

連邦内務省保健局 ( BAG/OFSP ) の発表によると、タミフル耐性インフルエンザの存在は以前から知られていた。

しかし今回の調査で、季節的なインフルエンザA/H1N1型に対しヨーロッパ15カ国で約20%、そしてスイス国内では13.6%という予想外に多い耐性が認められた。

季節的なインフルエンザとパンデミー

 これらの国では、耐性発生を恐れてタミフル投薬をかなり制限している。それに対し、日本など何百万もの投薬を行っている国々では耐性はあまり発生していないという。

 連邦保健局広報官のマルク・ヴィチ氏は、
「この結果には驚愕しており、専門家は現在、国際的な状況を見守っているところです。必要とあらばスイスの戦略も考え直さなければなりません」
 と話す。だが当面、パンデミー ( 世界的な流行 ) 対策を変更するは予定はない。
「パンデミーが発生したときに、今回の季節的なインフルエンザと同規模の耐性が現れるかどうかはわからないのですから、現時点ではっきりした手立てを取ることはできません」

 タミフルは鳥インフルエンザが世界中に広がったときの大黒柱となる治療薬。非常時に備えて、H5N1に感染した国民を治療できるようにと、スイス政府は200万箱を押さえている。タミフルに代わる薬もあるが、これを大量に確保することは難しい。

 タミフルの製造元であるロシュ ( Roche ) 社は、今回の耐性が鳥インフルエンザやパンデミーではなく、季節的なインフルエンザのH1N1型ウイルスに発生したことを重要視している。同社で広報を担当するマルティナ・ルップ氏は次のように語る。
「昨シーズンまではほとんど、あるいはまったく耐性が発生しておらず、今回はこれまでと大きく異なります。しかし、ほかの治療薬もあるので心配することはありません。とにかく今必要なことは、この耐性がどこから生じているのかを明らかにするためにデータを収集することです」
 
swissinfo、外電

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