スイス人はジュネーブをどう見ているか?
ジュネーブのスイス連邦加盟200周年を祝いスイスを巡回しているバスツアーが、ルツェルンにも立ち寄った。街頭インタビューからは、ジュネーブに対する意見がさまざまであることがわかった。
1815年5月19日のジュネーブのスイス連邦加盟を記念して、現在、ジュネーブ州政府主催の野心的な宣伝ツアーが全国26州を巡回中だ。これは200万フラン(約2億5680万円)をかけた大掛かりなもの。しかし、資金の大半は民間の寄付金でまかなわれている。
このツアーの目的の一つは、ジュネーブに対するある種の固定観念を打ち破ることだ。例えば、ジュネーブ人はスイスよりもフランスに興味を持っている傲慢な人々だとか、州の財政管理が下手だとか、ジュネーブ特有のスキャンダル・できごと「Geneferei」を起こしがちだといったことだ。
ジュネーブ州の職員、政治家、経済界の代表者たちは「遅れた州」という偏見の打破を優先課題とし、ツアーで各地のカウンターパートナーたちと面会する。
ジュネーブ州当局は、国内の裕福な自治体がより貧しい自治体へ資金を渡す財政補償計画での貢献額において、同州が全国3位だと主張する。
巡回ツアーの目的の一つは、スイスにとっての「国際交渉の場、ジュネーブ」の真の意味をよりよく理解してもらうことだ。ジュネーブには世界保健機関(WHO)や赤十字国際委員会など、32の国際機関が本部を置いている。
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