アールガウ州に核廃棄物のハイテク保管所開設
国内5基の原子力発電所からの核廃棄物を収容するハイテク保管所が開設された。
国内5基の原子力発電所からの核廃棄物を収容するハイテク保管所が開設された。
アールガウ州ビュレンリンゲンに5億スイスフランで建設された保管所は、低レベル核廃棄物の国営廃棄所に隣接している。新設された保管所は、英国セラフィールドや仏ラ ハーグなどの再処理施設で処理された使用済みの燃料ロッドなど汚染度の高い核廃棄物を収容する。原発の核廃棄物、工場や研究機関からの汚染度の低い廃棄物の廃棄所として2035年まで稼動可能とされる。
この保管所は、スイス国内に永久地下核廃棄所を設けるようにという政府の要請を原子力産業界がみたすまでの一時的なサイトだ。永久地下サイト建設の候補地はいくつか上げられているが、建設許可、地元の反対などの問題で計画は進まない。ビュレンリンゲン保管所の計画が10年前に初めて持ち上がった時も地元の反対は強かったが、今は鎮まった。地元住民には、原発側が毎年190万スイスフランを廃棄所周辺の自治体に還元することで報いることになっている。
サイトはほぼ完全に機械化されており、廃棄物をコロンやバレルに移すコンディショニング、プロセッシングなどは、ほとんどロボットが実行し、万が一の時には焼却されるようになっている。
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