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2018年回顧 スイス大統領の目線

アラン・ベルセ氏は年末をもって輪番制の大統領の務めを終える。一年を通して、ベルセ大統領には一人の若いカメラマンが付いていた。彼の任務は、一貫して大統領の視点から撮影するということだった。 

2018年の在任中、記憶に新しいのは、ベルセ大統領がニューヨークの国連本部前で地べたに座り、書類に目を通している写真である。これは決してパフォーマンスではない。撮影したのはフリーのカメラマンだった。 

大統領は、かくも庶民的な人物なのである。この写真はまたたく間に世界中に広まり、スイス連邦およびスイス政府のイメージアップに多大なる貢献をした。 

手を振って挨拶したくなる大統領 

まさにこうした世界の反応を、大統領の専属カメラマン、ニコラス・ブロダード氏は苦い顔で見ていた。ブロダード氏は大統領の人柄ではなく、仕事ぶりを撮るよう心がけていたのである。彼がカメラを向ける時は、大統領の視界が見えるようにという一貫した想いがあった。 

ブロダード氏は、言ってみればベルセ大統領の目線で撮影していたといえる。彼が写した写真は、そんな大統領の目から見た側近のスタッフや、大統領に手を振る人々を見せてくれた。また大統領のスマホの陰に隠れた記者を見せてくれた。これらの写真は、来年2月ティルシャップ社より出版予定のブロダード氏の新著「コンセリエ・フェデラル(連邦議会議員)他のサイトへ」の中に見ることができる。 

2012年、内務相に着任 

アラン・ベルセ氏(46)は陸上アスリート一家の出身で、自身も800メートル走のジュニアチャンピオンだった。その後は、政界に向かってひた走ることになる。大学では政治学を専攻し、31歳にして史上最年少のスイス全州議会(上院)議員に選出された。 

社会民主党所属のベルセ氏は2011年に初入閣。アラン・ベルセは2012年より内務相を務め、および文化・健康・男女平等・社会保険分野を司っている。 

スイス連邦内閣は、7人の閣僚から成る。一人の政治家がリーダーとなって国全体を率いることは決してない、というのがスイス政府のユニークな点だ。大統領職は7人が1年ごとの輪番で担う。連邦大統領となった年は「同等の中のトップ」とでもいうべきポジションを担うことになり、一連の伝統業務や使命が課せられる。すなわち連邦内閣の議長を務め、外交・外遊を行う。

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どこかの国とは大違い スイスのベルセ大統領は実に庶民的な男だった

ニューヨークの街中で、地べたに座るスイスの大統領―。そんな一国のトップらしからぬアラン・ベルセ連邦大統領の画像が、ソーシャルメディア上で話題になった。日本では考えられないが、スイス人にとっては見慣れた光景だ。

(独語からの翻訳・平川郁世)

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