Keystone / Jean-christophe Bott
スイスで初めて友人関係に関する大規模な実態調査が行われ、スイスで暮らす人には平均して4人の「親しい友人」がいることが明らかになった。
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スイスのスーパーマーケット大手ミグロの委託を受け、ゴットリープ・ダットワイラー研究所(GDI)が3千人を対象に実施。スイス人には平均して、月に数回会う4人の「親しい友人」と8人の「仲の良い友人」がいることが分かった。
一般的には、スイスでの友達作りは安易ではないが、ひとたび友人関係が構築されるとその関係は強固なものになると言われている。
同調査外部リンクをまとめたヤクブ・サモコヴィッチ氏は「スイスの友人関係は信頼と誠実さに基づき、非常に長く続く」ことから、新しくスイスに来た人がこうした輪に入っていくのは難しいと指摘。そのため、35歳以下の移住者はスイスで育った同世代に比べて、友人関係への満足度が著しく低いと説明した。
スイス人が友達を作る場所は主に「学校と職場(43.7%)」で、次に「家族や知人を通じて(23.5%)」、「スポーツ(10%)」が多かった。オンライン上は3%未満だった。
回答者の約4分の3が「友人関係に満足している」と答えた。ただ、そのうちの半数は「友人関係の維持に十分な時間を割くことができなかった」とも答えた。
調査結果は7日に公表された。
英語からの翻訳:大野瑠衣子
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