スイス、アフリカ豚熱対策に探知犬を訓練
スイスは今秋までに家畜伝染病のアフリカ豚熱(ASF)ウイルスを検出できる探知犬を養成する。
探知を専門とする猟犬が今、ドイツとの国境に近いトゥールガウ州で訓練を受けている。同州当局は12日の声明で、スイス連邦内務省食品安全・獣医局(BLV/OSAV)はASFがスイスにも広がるリスクが高いと想定していると述べた。
ASFは最近、イタリア北部とドイツに広がっている。家畜や野生の豚を死に至らせるが、人間にとって危険ではない。
り患した豚は数日以内に死亡する。り患すると発熱や無気力になるなどの症状が出る。ワクチンや治療方法はない。
伝染性が極めて高く、感染した動物の体液に直接触れることによって感染する。ウイルスを持った食品廃棄物や豚肉製品の消費や車両、機器、衣服を通じても感染する。
こうした疫病が流行すれば農家への経済的ダメージは大きい。トゥールガウ州は昨年すでに、ASFの流行に備えて専門チームを立ち上げていた。
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