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管理職の平均給与 最低賃金より上昇幅大

トラバーユ・スイスは6月20日に記者会見を開き、賃金格差拡大の事実を訴えた Keystone

スイスの労働組合トラバーユ・スイス(Travail.Suisse)の調べによると、スイスの大企業では給与の格差が一段と激しくなった。

このコンテンツは 2011/06/21 15:00
swissinfo.ch、外電

調査対象となった27社のうち16社で昨年、社内の最低賃金とマネージャークラスの給与の格差が拡大した。

最大20倍

6月20日に発表された調査結果では、社内の賃金格差が大きくなった会社として時計製造業のスウォッチ(Swatch)、テレコム関連企業のアスコム(Ascom)、生命保険会社のスイス・ライフ(Swiss Life)などの名前が挙がった。

格差が最も大きかったのは、バルブ製造のジョージフィッシャー(George Fischer)で、2009年のマネージャーの年俸は最低賃金で働く社員の14倍、2010年は20倍だった。

格差が縮小したのは銀行大手クレディ・スイス(Credit Suisse)、製薬大手ノバルティス(Novartis)、保険会社のバロワーズ(Bâloise)など。

トラバーユ・スイスはこれらの企業を含む上場企業23社とスーパー大手のミグロ(Migros)およびコープ(Coop)、国営のスイス郵便や兵器製造業のルアク(Ruag)などの決算を調査した。

取締役も収入増

これらの企業における管理職の給与は、過去7年間で平均126%上昇した。これに対し、名目賃金上昇率のスイス平均は10.4%。物価上昇率を考慮するとわずか3.7%にしかならないという。

取締役に対する報酬も上がる一方だ。2002年以降、27社のうち22社で取締役の給与と最低賃金の格差が拡大。しかし2010年は、多数の企業で格差が安定、もしくは縮小した。

ボーナス税を導入?

トラバーユ・スイスは、管理職の給与が上がり続けると、スイス社会の団結がほころび出すと警告する。マルティン・フリューゲル委員長は報道陣に対し

「スイスのサクセスモデルは破滅する」

と訴えた。

「マネージャーは経済界全体の信用を台無しにしてしまう。経済界の言い分はもう聞き入れられない。現在、スイスへの移民や人の往来の自由をめぐって議論が行われているが、それを見ればこのことも明らかだ」

そのためトラバーユ・スイスは、マネージャーに対するボーナス支給額を制限し、100万フラン(約9500万円)を超えるボーナスには税金を課すよう提案。また、取締役や管理職の給与については株主に決定権を与えるよう訴える。さらに、取締役会に職員の代表を送り込むという対策も提唱した。

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