今年1~9月に倒産が最も多かったのは建設業界だった
Keystone / Salvatore Di Nolfi
スイスで企業倒産が増えている。今年1~9月に経営破綻した企業は5466件と、前年同期比で11%増えた。9月単月では700件と、前年同月比20%近く増えた。
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債権者団体Creditreformの3日の発表外部リンクによると、月間倒産件数が700件の大台に達するのは今年3回目で、過去最多だ。件数は組織の不備による強制清算を除く。
通年の倒産件数は9980件と見込む。前年の1万95件をわずかに下回るが、コロナ危機前の2018~19年の平均に比べると22.6%の増加だ。
業界別にみると、倒産件数が最も多いのは建設(シェア15.1%)。卸・小売業(14.2%)、経営コンサルタント(11.6%)、接客業(10.5%)が続いた。
前年比で見ると食品加工業が3割強、衣料品は27.5%それぞれ増加し、Creditreformは「大変動」だと指摘した。これまでのところ個人消費の割合が大きい業界は安定する一方、特に輸出型企業が苦戦している。
1~9月に商業登記簿に新規登録された企業は3万8302社で、前年同期比3.3%増えた。差し引きで年末の企業数はわずかに前年を下回る公算が大きい。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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