スイスの「COVID証明書」はワクチン接種や陰性、最近り患したことを証明する
Keystone / Ennio Leanza
スイス政府は8日、ワクチン接種や陰性を示す「COVID証明書」を13日からレストランや美術館、フィットネスセンターなど屋内の公共スペースに拡大することを決めた。
このコンテンツが公開されたのは、
COVID証明書の提示は、感染対策の一環として雇用主が従業員に求めたり、大学が学生に要求したりすることもできる。証明義務を導入した施設・イベントはマスク着用などの感染対策が義務ではなくなる。違反したゲストやイベント主催者は罰金が課され、証明のチェックを怠った施設は営業停止となる。
提示義務は16歳以上の個人に課される。13日に発効し、来年1月24日まで適用される。
おすすめの記事
ワクチンパスが必要な外食、諦める?
あなたの住む場所で外食にワクチンパスが必要になったら、あなたはどうしますか?
議論を表示する
スイスは新型コロナウイルスの第4波に見舞われている。保健当局によると、感染状況は依然として緊迫しており、新規感染者は1日2500~3000人で高止まりしている。過去14日間の人口10万人当たり感染者数は402人で、英国に次いでヨーロッパで2番目に多い。
政府は秋休みを前に、スイス国外で接種した人のワクチン証明の承認やスイス入国後の検査ルールの強化も検討している。
新しい措置は医療機関への過剰負担を減らし、店舗やオフィスを閉鎖せずに感染拡大を抑える狙いがある。
スイスのCOVID証明書はワクチン接種、回復(り患済み)、陰性のいずれかを証明する。これまでもナイトクラブや大規模なイベントでは証明書の提示が義務付けられていた。
おすすめの記事
おすすめの記事
スイスの政治
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
おすすめの記事
文化
ロカルノ映画祭、三宅唱監督「旅と日々」に金豹賞
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部で開催されたロカルノ国際映画祭で、三宅唱監督の「旅と日々」が最高賞にあたる金豹賞を受賞した。
もっと読む ロカルノ映画祭、三宅唱監督「旅と日々」に金豹賞
おすすめの記事
宇宙研究
国際宇宙ステーションでロボットが「宝探し」に成功 スイスも貢献
このコンテンツが公開されたのは、
日本製とドイツ製のロボットが、国際宇宙ステーション(ISS)で「宝探し」をして遊んだ。スイス・ルツェルン応用科学芸術大学(HSLU)もこの実験に貢献した。
もっと読む 国際宇宙ステーションでロボットが「宝探し」に成功 スイスも貢献
おすすめの記事
スイス中銀、新紙幣デザイン12案発表 一般投票募る
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中銀、SNB)が、新フラン札のデザイン案12点を発表した。来月7日まで、インターネット上で一般投票が行われる。
もっと読む スイス中銀、新紙幣デザイン12案発表 一般投票募る
おすすめの記事
気候適応
ジュネーブ州、バス・路面電車を13日のみ無料に オゾン濃度が急増
このコンテンツが公開されたのは、
ジュネーブ州では13日、バスやトラム(路面電車)など公共交通機関が終日無料となった。オゾン濃度が急増したことへの対応で、スイスでは初めての措置だ。
もっと読む ジュネーブ州、バス・路面電車を13日のみ無料に オゾン濃度が急増
おすすめの記事
スイスで記録的暑さ 政府が警告
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで全国的に気温が上昇し、猛暑への警戒が強まっている。11日にはスイス西部と南部ティチーノ州の一部地域に対し、熱中症など健康被害を受けるリスクが大きい「危険度3」の警報が発令された。
もっと読む スイスで記録的暑さ 政府が警告
おすすめの記事
文化
知日スイス人作家のアドルフ・ムシュクさん、欧州政治文化賞を受賞
このコンテンツが公開されたのは、
ハンス・リンギエ財団は9日チューリヒ在住の作家アドルフ・ムシュグさん(91)に欧州政治文化賞と賞金5万ユーロ(約860万円)を授与した。同賞がスイス人に授与されるのは初めて。
もっと読む 知日スイス人作家のアドルフ・ムシュクさん、欧州政治文化賞を受賞
おすすめの記事
貿易政策
スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
このコンテンツが公開されたのは、
米国がスイスに課す39%の「相互関税」をめぐり、スイス政府は4日、米国との協議を続け「より魅力的な提案をする」と表明した。
もっと読む スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
おすすめの記事
貿易政策
トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
このコンテンツが公開されたのは、
米国はスイスに課す相互関税率を39%と発表。スイス政府は「大変遺憾に思う」と表明した。
もっと読む トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
おすすめの記事
スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス銀行を狙った口座乗っ取り事件で、英国で刑事告訴されていた英国人学生(21)に禁固7年の有罪判決が言い渡された。スイス連邦検察庁によると、学生はスイスの銀行顧客から約240万フラン(約4億4000万円)を騙し取った。
もっと読む スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
おすすめの記事
農業ビジネス
温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。
もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
続きを読む
おすすめの記事
医療情報のデジタル化、遅れるスイス
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは単一のデジタル医療情報交換システムを構築しようとしている。だがバイオインフォマティクスの専門家は、現状はゴールから程遠いと指摘する。
もっと読む 医療情報のデジタル化、遅れるスイス
おすすめの記事
従業員にワクチン接種義務、スイスでも可能?
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が増加する中、スイス政府はワクチン接種を呼びかけるキャンペーンに力を上げている。はたして、雇用主が従業員にワクチン接種を求めることは法的に可能だろうか?答えは簡単に出せそうにない。
もっと読む 従業員にワクチン接種義務、スイスでも可能?
おすすめの記事
COVID-19の「免疫パスポート」導入に賛否
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する免疫力を証明する「デジタルヘルスパスポート」の開発が、スイスのテクノロジー企業と医療研究者らによって進められている。だが感染歴があれば本当に免疫が付くのか、まだ科学的には証明されていない。免疫の有無に応じて人々を区別すれば、スイスや同じ選択肢を検討中の国々で、深刻な倫理上の問題が生じる恐れもある。
もっと読む COVID-19の「免疫パスポート」導入に賛否
おすすめの記事
コロナワクチンの特許、一時停止すべき?ジュネーブを中心に議論
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスのワクチン技術の特許について、保護義務の一時的免除を要求する動きが広がっている。スイスなどの富裕国が抵抗する一方で、ワクチン獲得競争から取り残されている発展途上国はジュネーブの国連機関で圧力を強めている。
もっと読む コロナワクチンの特許、一時停止すべき?ジュネーブを中心に議論
おすすめの記事
ワクチンの公平な分配、WTOで議論 道のり遠く
このコンテンツが公開されたのは、
世界貿易機関(WTO)は、新型コロナウイルスのワクチンがすべての国ですべての人に行き届くようにするための世界的な「ロードマップ」について議論を開始した。WTO新事務局長は、議論が具体的な行動につながることを期待する。
もっと読む ワクチンの公平な分配、WTOで議論 道のり遠く
おすすめの記事
スイスの学校が新年度 教職員ら「定期コロナ検査は必須」
このコンテンツが公開されたのは、
新年度に当たり、スイスの教師たちは、学校での新型コロナウイルスの集団検査は続けるべきだと訴えている。デルタ型変異株の感染が急増するおそれがあるためだ。
もっと読む スイスの学校が新年度 教職員ら「定期コロナ検査は必須」
おすすめの記事
「感染拡大を抑えれば、ウイルスの変異は防げる」
このコンテンツが公開されたのは、
ウイルスの変異株は本当に怖い存在なのか?ワクチンの効果は?スイス・ベルンの社会・予防医学研究所でゲノム疫学を研究するエマ・ホドクロフト氏に話を聞いた。
もっと読む 「感染拡大を抑えれば、ウイルスの変異は防げる」
おすすめの記事
ワクチンのスピード開発、人工知能が貢献
このコンテンツが公開されたのは、
効果の高い2種類の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンがこれだけ迅速に開発できたのは、人工知能(AI)や、スイスも含む世界中の研究者が進める革新的な共同研究の賜物だ。
もっと読む ワクチンのスピード開発、人工知能が貢献
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。